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第3話

3
2,700
2022/11/04 14:23
あなたside




「なぁなぁ、これ前にあなたが食べとったやつの新作やない?」


ぴょこぴょこしながら嬉しそうに新作のアイスを持ってくるのは、私の彼氏である髙橋藍。





今や、私の彼氏ってだけじゃなくて世界の髙橋藍になっちゃってちょっとだけ寂しかったりもしてる。





そんな藍とも今日半年以上ぶりくらいに会えて一緒に泊まってるんだけど、ほんとに藍?ってくらい体格とか諸々変わっててそんなところでも少し寂しさを感じてた。







「なぁ聞いとる?」
『ごめんごめん、新作のアイスだっけ?』


「そう。せっかくやからあなた一緒に食べへんかなって」



『藍1人でたべなくていいの?』
「1人で食べたかったら聞いてへんわ」


















ほらね。









なんか、私の知らない"髙橋藍"なのよ。









今までだったら自分が食べたいものは自分がって感じだったし、他の場面でもここまで「あなたあなた」って言ってくることは無かった。








他の人よりも人一倍愛情表現はしてくれる方だったけど、最近は逆に怪しいって思っちゃうレベルでくっついてくる。











「あなたちょっと先出て待ってて~」


そんな呑気な声がレジのところから聞こえてきて、とりあえず私は入口で待機。

















コンビニで何をそんなに買ってるんだか。

















「はいこれ!」

『えっ、』


そう言いながら帰ってきた藍は、何かがぱんぱんに入っているコンビニの袋を渡たしてきた。




















『…全部私の好きなやつ』

「なんか会った時からパッとせん顔しとるから…って、なんで泣くん笑」















コンビニの袋ぱんぱんに入っている私の好きな物は長年彼氏で居てくれている藍だからこそ分かるものばかりで、最近悩んでいたことも含めて自然と視界がぼやけてきてしまった。





「なぁ、そんな泣かんでよ、笑」



『…ッだって』







身長差がかなりある私たちだからこそ、今藍はどんな顔で私のことを見ているのかが私には全く分からない。















「あなた」
『…なに?』






「ほんまごめんな。あなたが辛い時とか不安な時に傍におれんくて」


























そんなことない。










そう言いたいのに上手く言葉が出てこなかった私は、必死に首を横に振った。














「絶対嘘やん笑」
「俺があなたやったら、"もう嫌い!別れる!!"とか言っちゃいそうやもん笑」









そう言った藍の本当の気持ちははっきりと分からないまま、藍に手を取られ家までの道を歩き出した。




…………


ran.volleyball0902
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いいね!: n1k0n1k0.0406、他

ran.volleyball0902 大切なもんって沢山あるけど自分がほんまに失いたくないって思うもんは意外と少ないんやなって思った。

失う前に崩れる前に気づくことがほんま大事やで。
俺はギリギリやったけど気づけて良かったです。


#絶対に失いたくないもの
#みなさんも大事にしてください
………

rui_takahashi_
いきなりどうした

ran.volleyball0902
どうもしてへん





aaaa_fan
ほんとにそうですよね、。
自分にとって失いたくないって思うものがほんとに大切なものな気がします🥲





fff_ran.
藍くんいきなりどした??🥺






ccc_ff
藍くんがほんとに失いたくないものはやっぱりバレーとかなのかな?







qqq_ll
この前の彼女いる事件と繋げてしまう自分を誰か殴って欲しい((

gg_fan
私も思ったので大丈夫です🖐🏻




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