そして、2人で雨の中並んで歩いた
そう言ってペロって舌を出して私を見る
愛しい
シャンプーには自信がある
テヒョンくんには〝 かわいい〟
って言ってもらいたいな
そんなこと無理なんだけどね
今も夢を見てるんじゃないかって
思う。
だってテヒョンくんが
こんな、ボーイッシュな
私のことを『好き』って言ってくれたんだよ
もし、夢なら覚めないで
そう思うことしか私にはできない
そう言って彼はへへって四角い口で笑う
なんか、テヒョンくんには思ってること
全部バレてる気がするな
結構最初から思ってたんだけど
テヒョンくんって
なんで私のとこを好きって言ってくれるのかな
なんかの罰ゲームとか?
それか目が悪いのかな?
全然わからん
聞いちゃえ、
そんな真っ直ぐ言わないでよ
もっと好きにさせるつもりなの?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。