そして、彼は短い〝キス〟を終えたあと
私は何が起きたのか分からなかった
私が戸惑っていると彼は
ただそれだけ言って走って帰ってしまった。
携帯も鞄も持たずに。
こういうときってどうすればいいの?
彼氏のいた事のない私には初めてのことが
多すぎて分からない。
てか、今のって、〝キス〟?
その瞬間、自分の顔が
紅く染まっていくのが自分でも分かった。
帰宅。
今、私の目の前には
テヒョンくんが置いていった
・鞄
・携帯
・お菓子
それと
頬が紅い自分。
最後のは置いておいて
携帯と鞄どうしよう、、、
ないと絶対困るものだよね
あの偉い人なら住所知ってるんじゃないかな?
カトクしてみよう。
今は、21時13分
カトク終了。
私はテヒョンくんの携帯と鞄と
自分の鞄を持って、テヒョンくんの
家へ向った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!