無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第3話

魔法の言葉
志麻くんとは同じクラス。
志麻くんと仲良しな浦田くん、坂田くん、折原くんも同じクラス。
まぁでも、4人全員、生徒会だから、休み時間は仕事に追われてほとんど教室にいないことが多い。
靴から上履きに履き替えると、すぐに教室の前についた。
私は、自分の教室である1ーCの前で深く息を吐き、後ろの扉から教室内に入る。
川白 可憐
川白 可憐
おはよ~
志麻くん!
前の扉から入った志麻くんを囲む女子たち。
その声は、ハートマークが目に見えそうなほどの猫なで声。
まぁ、そりゃそうだよね。志麻くん...何でもできるからモテるもの
今でも、何で私に告白してくれたのか、私自身は解ってないくらいだもん。
あなた
あなた
はぁ...
私の入る余地なく志麻くんを囲む女子たちを見て、大きくため息を吐く。





用意が終わると志麻くんはうらたくんたちのところに行って4人でお話、私は読書をはじめる
志麻くんに構って欲しいとは思わない。彼には自分の楽しめる時間を沢山の人と共有してほしいと思っているから

しばらくして、チャイムが鳴り響く。
朝の先生の話なんて全く耳にはいってこない
それは別に先生の話がつまらないから、とかそんな理由じゃなくって_______
恐い
毎日、毎日、毎日毎日毎日毎日...学校という場所が恐怖の塊のような場所に思える程、恐くて...怖くて...堪らなくなる
その恐怖はいつからのものなのか、既に私はわからなくなっていた
あなた
あなた
(大丈夫、大丈夫、大丈夫....大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫)
あなた
あなた
(私はまだ我慢できる)
あなた
あなた
(だから、大丈夫)
「まだ我慢できる、大丈夫」
その言葉は私にとっての魔法の薬
本当は心から滝のように溢れ出す悲しみ、痛み、辛さ...そして____耳をつんざくほどの悲痛な助けを求める叫び声。
それらすべてから目を背けられる魔法の薬
だけど、その薬は痛みを消すんじゃなくて、感じさせなくするだけの薬だということ自覚している私がいる
その『私』が言うのだ。
このままじゃ、壊れちゃうよ
叫ぶ訳でもなく、悲しむ訳でもなく
ただただあわれみの表情で、冷静な口調で言うのみだった。

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

ゆらら
ゆらら
              
青春・学園の作品もっと見る
公式作品もっと見る