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第13話

存在意義
今は5時間目。テストの為、教室内は静かである。
テストは数学。開始の15分ほどでテストが終わってしまった。見直しも済んでいる。
静かな所で暇になるというのは、なんとも厄介なもので、つい、深くまで思考が巡るようになってしまう。
まぁ、「思い出してしまう」というのが正確なのだが....



私が我慢し、他人に助けを求めるのを拒む理由__
それは、私の幼少時代にある
私は幼稚園の頃から周りの友達に必要とされたいと思っていた。「頼ってほしい」と。
今思うと、自分の大切な人の『大切な人』の中に自分もいたい。そう感じていたのだろう
そのために私は頼まれたことをやった。だが、間違ったことをしようとしている友達がいたらそれを正した。一応の正義感はあったらしい。
「らしい」というのは、あまり幼少の自分に興味がない為、記憶が曖昧なのである。
そのような性格のまま小学校にあがった。
小学校ではその性格のおかげで沢山の友達ができた。 だがその頃、親が不仲になった。
小学校の3~4年生にあがる頃には激しく口論するようになった。
テストで100点をとっても、新しい友達ができても、先生に誉められたことも、ずっと口論を続け、
泣き崩れる母を___
怒号をあげる父を___
その2人を見るたびに、自分から口を開くことはなくなっていった。
喧嘩を止めようとしたこともあった。意を決して止めに入った。だが、
アンタは黙ってて!
これはママとあの人の問題なのよ?!アンタは口出ししないで!
お前は口を出すな!
お前の話を聞いている暇なんてないんだ!
そう言われた。
悲しかった。だが、それ以上に父と母の口論をヒートアップさせ、苛立ちを自らが煽ってしまったという事実が私を闇へ突き落とした
そんな家庭での様子とは裏腹に学校では更に友達が増えた。
「優しいね」
なんて言われたが、そんなことはなかった。では何故そう言われたのか。
理由は誰にも心を開かなくなったからだろう。
心を開かなくなった...ということは対峙する人物への情なんてある訳がない。情がないからこそ、無心で作業頼み事へと取り掛かり、効率がよくなった。
仕事が早いというのは、「それだけ一生懸命やってくれた」と周りには認知されたらしい
そんな日々を繰り返し、私は心身共に疲弊しきっていた
気が付けば小学4年生ももう終わるという頃になっていた。
それはある日突然起こる。

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ゆらら
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