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第8話

相応しいのはあのコかも
私が1人、ロッカーの中で恐がっていると、もう1人誰か別の人がドアから入って来た
あなた
あなた
(誰だろう?)
かすかに震える手をロッカーに添え、
外を見てみる
その瞬間、私は今倉庫ここにいることを深く後悔した。
そこにいたのは...
あなた
あなた
(っ?!し、志麻くんっ!!?)
他に誰かが来る気配もない
絢野さんと志麻くん、一応のこと私もいるけれど...2人とっては「2人きり」であろう。
男女が2人きりで人気ひとけのない場所にいる。可能性はいくつかあるが、志麻くんに限って浮気というのはまずないだろう。
ということは____だいたい察しはついた。だからこそ後悔した。
絢野さんはほほ薄紅色うすべにいろに染め、口を開く
絢野 真理華
絢野 真理華
志麻くん...今日は呼び出しちゃってゴメンね?
それは私に言葉を投げかける、否、ぶつける時とは違う。酔いしれるような甘く、高い声。
志麻
志麻
いや、別にええで
いつものように優しく対応する志麻くん
あなた
あなた
(誰にでも優しいんだなぁ)
あなた
あなた
(やっぱり志麻くんいい人だな)
志麻くんのいいところを再認識できたようで少し嬉しくなる
そんな私のフワフワとした考えはすぐに遮られた
志麻
志麻
で?話ってなに?
絢野 真理華
絢野 真理華
あ、あのね?...そ、そのぉ...
志麻
志麻
...?なんや?
聞きたくない
絢野 真理華
絢野 真理華
し、志麻くんッ...!!
大好きですッ!!
付き合ってください!
そう言うと絢野さんは勢いよく頭を下げた
一見、謙虚けんきょな女の子がするような告白。だが、深々と下げた顔には薄ら笑いが貼り付いていた。きっと、志麻くんがOKを出す絶対的な自信があるのだろう
認めたくはなかったけれど、絢野さんの方が志麻くんの隣にふさわしい。まぁ、そんなことは百も承知だったけれど...
こんな傷だらけで、包帯やガーゼでいっぱいの腕や脚をしている私より、ずっと___
絢野さんに勝てることなんてきっとお勉強くらい。でも、お勉強ができるだけで志麻くんの隣が相応ふさわしいなんてことはない。むしろ、どれだけ褒められてもネガティブだから底なしの劣等生だとさえ思う...というか、それは自負している
だから、結果は知っている。志麻くんにフラれる未来なんてわかってるよ...
志麻
志麻
えっと、絢野さん。勇気を出して言ってくれてありがとう
絢野 真理華
絢野 真理華
う、ううん!いいの!
絢野 真理華
絢野 真理華
それで...返事は?
志麻
志麻
ごめん
さらりと志麻くんの口から発せられたその言葉に、私と絢野さんは目を見開く
あなた
あなた
(...え?)
あなた
あなた
(どうして...?)
嬉しさと困惑でぐちゃぐちゃに混ざった気持ちに、しっかりとした疑問が残る
今すぐ聞きたいけれど、ここからは出ていけない
あなた
あなた
(あとから聞くきしても、」なんで知ってるの?」って言われちゃうよね...)
あなた
あなた
(どうしよう...)

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ゆらら
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