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第18話

気付かぬ敵意
その後、他愛のない話をしていたら、折原くんが私と志麻くんの荷物を持って来てくれて、3人で帰った。
後日から、2人はよく私に話し掛けてくれるようになった。
今までの日常が嘘のように早く過ぎていって、でも、充実していた。志麻くんたちから浦田くんと坂田くんを紹介してもらって、5人でよく話をしたり、休みの日はよく出掛けたりした。
中学の卒業と同時に志麻くんに告白されて付き合うこととなった。
キーンコーンカーンコーン
先生
それじゃ、テスト回収するぞー
先生の一声で一気に現実へと引き戻される。
あなた
あなた
(あ、終わりか)
テストを提出すると、志麻くんが話し掛けて来た
志麻
志麻
なぁ、あなたの今回のテストの出来栄えは?
あなた
あなた
まぁまぁだよ
志麻
志麻
んなこと言って~
また学年1位とる気やなぁ?
ニシシと笑う志麻くん。こんな悪戯味いたずらみを帯びた笑みがいつまでも続くこの日常を守っていきたいと、瞬間的に思う。だが、そんな力が自分に備わっていないことも再認識する。
あなた
あなた
そんな訳ないでしょー
志麻くんだって頭いいんだし
志麻
志麻
誉めてくれてありがとぉな
あなた
あなた
どーいたしまして!
事実だしね!
志麻
志麻
まぁ?俺、天才やし~?
そう言って「えっへん」と言わんばかりに胸を張る志麻くん。その光景が愛しくてつい目を細めて微笑む。
すると、教室に先生の声が響く。
先生
授業はここまでだ。挨拶はなしでいいぞー
先生
それと、今日は特別日課なんだから、HRホームルームまでに急いで帰りの用意しとけよー?
クラス一同
はーい
あなた
あなた
(今日は特別日課だったな...)
ということはつまり、志麻くんと長く過ごせるのか
あなた
あなた
(嬉しいなぁ...♪)
浮き足立つ私とは裏腹に、暗い影で私を槍のように鋭い眼光を向ける人物がいた。だが、今の私のフワフワと風船のように軽くなっている脳内で気付くことは叶わなかった。
それが、引き金になるとも知らずに___

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ゆらら
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