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第28話

覚悟を決めて
あなた
あなた
んー...
朝、かぁ...
今日こそは安心して学校生活をできる、そう信じて目を開けた。
だが、そこには本当に大丈夫なのだろうかという不安も混じる。
だるい体を無理矢理ベッドから引き剥がすようにして起き上がる。
指先の1つ1つがなまりのように重い。
それでも学校へ行かなければという意思で体を動かして、支度を済ませていく。
支度を進めていくなかで、ふと鏡で自分の顔が見えた。その顔はあまりにも無機質で無表情だった。その表情カオを変えたくて精一杯微笑んでみるも、機械的で気持ち悪かった。
あなた
あなた
こんな気持ちの悪い表情カオも変わるのかな...
そんな疑問を呟いて時計を見る。
そろそろ志麻くんが迎えに来る時間だ。
鞄を持ち、椅子から立ち上がる。
そしてもう一度、鏡を見る。
指で唇をなぞり、口角を無理矢理上げてみる。
しかし、上手く笑えていない自分に失望し、鏡台きょうだいを後にする。
あなた
あなた
いってきます
いってらっしゃーい
ドアを開けるのと同時に背筋をピンと伸ばし、口角を上げる。
志麻
志麻
あ!おはよー!
あなた
あなた
おはよ!
志麻
志麻
あー
昨日のテストの結果見るんが憂鬱や
あなた
あなた
嘘つけ~!
自信ある癖に!
志麻
志麻
あ、バレた?
あなた
あなた
バレバレだった
志麻
志麻
マジかぁ
志麻くんは今日のことについては触れないでおいてくれた。私の不安を煽るようなことはしたくないのだろうか。





いつものように小話をしていると、すぐに学校へと着いてしまった。

ごくりと唾を飲み、正門を抜ける。
自身を落ち着けるようにして胸に手をあて、撫で下ろす。ふぅっと息を吐くと、意を決するようにして口の端をキュッと結ぶ。
そして、大きく一歩を踏み出した。

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ゆらら
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