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第7話

恐怖に溺れていく
【倉庫】とは呼ばれているものの、体育倉庫などのように物がドカッと押し込まれたような感じではなくて、生徒会の資料や、文化祭の飾りなどが入っている。
一般的には【保管庫】と言ったほうがわかりやすいかもしれない。
中はスッキリとしていた。
ゴミが少ないのを見ると、定期的に誰かが掃除をしてくれているというのがわかる。生徒会の人だろう
まぁ、そんなの折原くんか志麻くんぐらいだと思う。折原くんは綺麗好きだし、志麻くんもお家の中は整っているから二人ともしっかりとした性格だから。
あなた
あなた
まぁ、坂田くんじゃないことは確かかも
そう思い、微笑する
そんな考えを巡りせていると同時に、私にある考えが浮かぶ。

倉庫ここの前の廊下はよく人が通る
だから、川白さんや、川白さんさんと一緒に嫌がらせや暴力を振るってくる女子たちがいつ通って見つかるともわからない
あなた
あなた
(見つかったら、痛い...恐い...怖い...)
そう思い、ドアの小窓から死角になる位置へと移動する。誰かが入って来ても大丈夫なようにロッカーの近くに来た
あなた
あなた
いつから、こんなビビりで臆病な性格になったんだろう...
数分後、ドアを開けるかすかな音がしてロッカーの中へ極めて静かに、そして、速く入った
入って来たのは、女の子...?
すらっとしていて、背丈の高い人。顔も整っていて、とても綺麗。冗談抜きで見とれてしまうほどに
....でも....あれ?
あの人、私、知ってる。
確か川白さんと一緒にいる人だ
名前は、えっと...
絢野 真理華あやの まりかさん

でも、どうしてここに?
そうこう考えてあると、不意に彼女の口から邪悪な笑みがこぼれた。
絢野 真理華
絢野 真理華
フフッ
それを見るや否やゾッとする
その時の彼女の顔は、私をイジメるときの、
まさにその顔だった
あなた
あなた
(恐い恐い...恐い)
私というコップの中に恐怖という液体が注ぎ込まれ、それはコップから溢れている
溢れた液体はコップだけに留まらずにこのロッカーという器さえも満たしていく

そんな恐怖に溺れる錯覚を覚えた

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ゆらら
ゆらら
              
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