第5話

5⃣
674
2018/10/13 06:36
《あなたside》
次の日から私はツリメくんを避けるようになった
あなた

あれは…

そこにはツリメくんとその友達が笑顔で話していた
ツリメくんが下を向いて私と目が合ったけど私は足早にその場から離れる
あなた

ハァ…

本当にこのままでいいのかな…
…やっぱり、あと1日でツリメくんが転校するのにちゃんとお別れできないのは嫌だ。
転校する明日、屋上でツリメくんが来るのを信じて待つことにした
【ツリメが転校する日】
私は屋上の柱の部分に隠れた
【ガチャ】
そこに来たのはツリメくんだった
ちゃんとお別れをしないと。そう思ってもなかなか出れない…
よし。言おう
柱から出てくるとツリメくんの姿はなかった
あなた

あれは…

はしごには私の赤のイヤホンがくぐられていた
最後にツリメくんに会った日からなかったのに…
まさか…
私は走った。ちゃんとお別れしてお礼を言わないと…
お願い…間に合って…
あなた

ハァ…ハァ…

目の前にいるのに…私は疲れて動けなく、崩れ落ちた
私は片方のイヤホンを耳につけた
そうするとイヤホンはピンッと張って、ツリメくんが振り返った
言わないと!
私は立ち上がり、笑顔でこう言った
あなた

ツリメくん!今までありがとう(*^^*)
またね!

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