私は緑川あなた。東京に住んでる高校2年生。友達も少なく、一人で居ることが多い
恋愛経験も少ない。今も好きな人はいない。でもあの日、あの人と出会い、全てが変わった
そろそろ学園祭の季節。今、学園祭の出し物を決めている
私は教室を抜け出し、屋上へ行った
曲でも聴こうかな…
やっぱり屋上は落ち着くな〜
あの人は確か…隣のクラスのツリメ…くん?
ここに居たら迷惑…だよね…
ハシゴを登り、ツリメくんの居るところへと向かう
上に登り、私達は景色を眺めていた
ツリメくんが首につけてるイヤホンを指さす
何言ってんだろ私…
そうだよね…ってええ!?
片方のイヤホンをツリメくんに渡し、もう片方を私がつけた
ツリメくんもこの曲聴いてるんだ…
あれ…今、ツリメくんにドキってした…?
そっか…私…ツリメくんに…恋してるんだ…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。