第8話

ばっきゃろうぁぁぁぁぁぁ!
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2022/04/10 03:59
響 「 …は?何うちのに手だしてくれてるんですか…? 」

うっわぁぁぁぁ。もう人1人殺せるような目してるよ?!怖いよ?!

狼の仮面 「 お前らとバンドを組むより俺らと組んだ方がこいつはもっと上手くなるし、俺様が欲しいと思ったんda…ッ
狐の仮面 「 わぁぁごめんね~! LIVE直後だとこいつちょっと頭おかしくなるんだよね~!!?なっ?!」

兎の仮面(楓の兄)
「(頷く)」

わぁ凄い...。俺様が欲しいとかアニメでしか聞いたこと無かったわ。何ここBLのゲームかなんか?
狐の人めちゃくちゃフォローしてるけどスニッ○ーズのCMみたいになってるよ!危ないよ!!!!
てか兄貴めちゃくちゃ首振っててもげそうじゃんおもろ爆笑爆笑爆笑

狐の仮面「てことでお騒がせしました~!!今度ジュース奢るから!」

と、狐と兎の仮面をつけた人達が、狼を無理やり抑え引きずりながら連れていった。(ここだけの話、兎の仮面つけた兄貴に至っては狼に対して足蹴りくらわしてた)

その後を追いかけるようにして猫の仮面がついて行く時に俺達に特大爆弾を落としていった。

猫の仮面「まぁ、私達のリーダーが言ってることあながち間違ってはいませんよ。今あなた達が一時的に人気がある大部分は、彼の歌唱力によるもので、あなた達2人は足を引っ張っているに過ぎないのですから。彼がこちら側に来れば、彼はもっと高みを目指せる、誰もが望んでも手に入れることが出来ない才能を持っているから。また、貴方とお会い出来る日を楽しみにしています。では失礼。」

と言えば静かに去っていった。

楓「はぁぁぁぁぁ?! なんなんだあのクソ猫!では失礼?何初対面で爆弾落としといて普通にいなくなってんだよな!!!!マジであいつの言ってたことなんて全然気にしなくていいんだかr...」

後ろを振り返れば、陸がすごく傷ついた顔をして自販機で買ってきてくれたであろうジュースを持ち立っていた。
響は俺の肩に絡めていた腕から力が抜け、何を考えているのか難しい表情を浮かべ拳を強く握っていた。

その後の楽屋はまじで地獄でしか無かった。葬式会場と間違えるくらい誰も喋らない悲劇。
空気を変えるためにも
楓「きょ、今日はお疲れ様!飲み行く?!まだ未成年だからジュースしか飲めないけどパーッと打ち上げ!...的な?」

と明るく振舞ってみたが響も陸も用事があると謝って暗い顔をしながらそれぞれ先に帰ってしまった。

はぁぁぁぁぁ...。盛大なため息をつきながら重い足取りで俺も帰路に着いた。

楓「俺はあいつら2人とじゃなきゃバンドなんてやる気ないのに...」

愚痴を零しながら歩いていた帰り道、1匹の不思議な模様をした三毛猫が僕の前を横切った。つられて三毛猫の方を見るとニャーとひと鳴きして暗い路地に消えていった。

猫はなんも考えてなさそうでいいなーと思いながら寮につく。
ふわぁ~。もう今日は色々ありすぎてどっと疲れた。早く布団に入って寝よう。

ガチャ っと寮の扉を開ける、氷花は寝ているようで何にも反応がなかった。
オカンみたいに 朝帰り?!キー!みたいな反応されそうだったから良かった~。
自分の部屋に入れば荷物を広げる力もなくぐっすり死んだように眠ってしまった。

ビビビビビビビビワンワンワンワンコケコッコー!!!!!!!!
??「う...さ... うる.........い ...うるさーーーーーーーーーい!!!!!」

?!何事?!襲撃?!っと思いながら飛び起きると、氷花が僕に向かって目覚まし時計を勢いよくぶん投げてきた。
大谷選手並の投球で目覚まし時計は無事に俺の頭クリティカルヒット!!
ナイス投球!って違うんよ!!!痛えええええ!!!!!軽く死ぬよ?!何?!なんなの?!

氷花「目覚まし時計がうるさいんだよ!!!起きないなら鳴らすな!後、目覚まし音が犬の鳴き声と鶏ってどっちかにしろよ!!僕は鳥が嫌いだから犬だけにしろ!」

音がうるさいのは申し訳なかったけど、最後の方ちょっと氷花様の私情はいってたよね?!目覚ましの音は自由だろおおお!!!と思いながらも俺は迷惑をかけたことに違いは無いので

楓「申し訳ございませんでした」
とベッドの上で土下座をかました。女王様感が強い人間の前だと、別になんのプライドもなく簡単に土下座出来るんだな人間って(白目)

氷花もやり過ぎたと思ったのか、少しモジモジして
氷花「ぼ、僕も言いすぎた。ごめん。ま、まぁ次からは犬の鳴き声だけにしといてよね!後で学校で!」
と言って部屋を出ていった。アラーム音、犬の鳴き声だけは譲ってくれないんだと思いながら手を振っといた。

そんなこんなしていれば時間はギリギリで、ワイシャツを着てスラックスを履き、ネクタイをぐちゃぐちゃに結べば、軽食で持ってきていたカロリーメイトを口に含み猛ダッシュ!!!

はぁ...はぁ......はぁ...............。死ぬ所だった。
響「おま、大丈夫かよ?まじ死にそうな顔してっけど。」

昨日の事なんてなかったかのように普通に接してくるこいつが俺は怖いし心配だけど、なぜ俺が今こんな心配をされているかと言うと、カロリーメイトに殺されかけたのだ()

カロリーメイトを口に頬張り猛ダッシュした結果、口の水分を持ってかれ教室に着いた途端むせかえり死にそうになった。そこで響が急いで水をくれたので助かった所存だ。
多分カロリーメイトに殺されかけた人類初の人間な気がした。()
てか、昨日から俺走りすぎでは???

冴「はい、おはよ~。みんな2日目だけど元気にやっていこうね~。先生はパチンコ負けて元気ないけど気にしないで~」

コイツマジで絶対教師やめた方がいいだろ。
いやその前にこいつ俺に何したのか忘れたのか?!でも、沢山の生徒に手出しそうだし俺の首に跡をつけたことなんて忘れてるのか!!そう思っていたら、霜田先生こちらを見て謎の微笑。
霜田先生親衛隊に早速入った新入生らしきクラスメイトの目線が痛いよー。それに対して霜田先生に向ける響の睨み怖いよー。

...ん?!もしかして!!響クン嫉妬?!霜田先生に入学式から目をつけてたの?!
きゃー!きゃー!響ちゃんそれならそうと早く言ってよ~!応援するのに~!!!!!!!
と、俺が腐男子孤独脳内女子会を繰り広げていた。
すると自分の元に影が落ち、顔を上げると整った顔が目の前にあった。霜田先生の顔だ。

いや何ちかっ!!昨日の事もあり思わずできる限り顔を逸らし、首を両手で死守すると、

冴「ネクタイぐちゃぐちゃだから直しに来ただけだよ。なぁに?皆の前で期待した?えっちだなぁ」

後半は俺だけに聞こえるように言って来た。ホモ学校最高なはずなのにこいつは目が腐ってらっしゃる?
なにが "えっちだなぁ"だよ!!!万年発情期なんかこいつは。

そこで俺と先生の間にニュっと手が入ってきた。
色白の骨ばった手ですごくいい匂いがした!!!手だけでイケメンだと分かる人間って存在したんだ。。

??「霜田先生。生徒に手を出すのはダメですよ。」

聞いた事のない澄んだ声が聞こえた。
ん?新キャラか?!ここで霜田、響、新キャラの三角展開krkt?!
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皆様お久しぶりです。
焼きリンゴこと脊不です。
長らくお待たせしてしまい申し訳ございませんでした。
久しぶりに書いたので書き方等変わり、読みずらくなっていたらごめんなさい。

コメント、いいねありがとうございます!
デイリー19位ありがとうございます!

マイペースながらぼちぼち書いていこうと思っています。
これからもよろしくお願い致します。

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