🦁「失礼しま〜す」
『て、て、て、てひょん君?!』
🦁「あ、あなたちゃん」
🦁「あなたちゃんも具合、悪いの?」
『あ、えと………』
🐹「わぁ〜!僕、めっちゃ邪魔みたいだから鍵 てひょなに託してここから退散するねッ☆」
『え、ちょ!』
バタン
『………』
🦁「…………」
🦁「あの先生……逃げ足だけは速いよね笑笑」
『うん笑笑』
🦁「あの先生とあなたちゃんは仲いいの?」
『まぁ笑笑』
🦁「そっか、僕も笑笑」
『そうなんだ笑笑』
🦁「あ、具合悪いんだっけ、えと、まずは」
そう言っていきなり私の顔の近くまで てひょん君が近づいてきて いきなりおでこを合わせてきた。
『ッ……』
🦁「…………」
『あ、あの……』
🦁「熱は……ないねッ……」
🦁「頭は痛い?それとも違う所?」
『あ、あのね……!』
🦁「うん?」
『私実はここに一時避難というか……』
🦁「あぁ、そういうこと笑笑」
🦁「実はね、僕もなんだ笑笑」
『え』
🦁「さっき先輩に呼び出しくらってさ、そんで告白されたけど断ったら追っかけられちゃってさ笑笑」
『てひょん君モテるよね笑笑』
🦁「ううん、そんなことないんだ。」
『え?』
🦁「僕ね、いつも好きになってほしい人には絶対に好かれないから。」
『そ、そうなんだ………』
🦁「だから僕ね、いつも ぐくが羨ましかったんだ笑笑 かっこ悪いよね笑笑」
『そ、そんなことない!』
🦁「え?」
『てひょん君はすごい人だよ!だってその……優しいし、勉強できるし!何よりもその……!私なんかに優しくしてくれる人だから!』
🦁「あなたちゃん………」
『ッ……!』
その時私は初めて
彼の泣き顔を見た
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。