____________________
1ヶ月後
『 那須くん〜勉強辞めて構ってよ〜、 』
【 もう少しで終わるから、それまで待ってて。 】
『 じゃあそれまで龍我と電話しよ〜っと 』
【 今なんて? 】
『 ん?龍我と電話しよって思って 』
【 俺が居んのに? 】
『 だって構ってくれないし 』
【 ふーん、まあ勝手にしたら 】
『 なにその冷たい態度 』
【 そちらさんも彼氏が目の前に居んのに?他の男と電話って笑 ほんとなに考えてんの? 】
『 別に龍我と電話しよって思っただけじゃん、なにをそんなに怒ってんの? 』
【 あのさ俺より龍我の方が好きなんでしょ? 】
『 いやそんな事一言も言ってないんだけど 』
【 言ってなくてもあなたの態度で分かるよ。彼氏の俺じゃ駄目なんでしょ?ならもう龍我んとこ行けよ。 】
『 なにそれサイテー 』
【 サイテーなのはどっちだか 】
それからの事は覚えていない。だけど毎日一緒に登校する事も無くなって話す事も少なくなった。一応彼氏なんだけどな
「 あなたちゃ〜ん!どうしたの?悩み事??」
『 あ、龍我!』
龍我になら話してもいいかな、
『 あのね ... って事なんだ。 』
「 んんん?待って!原因僕?僕のせいじゃん!! 」
『 いや龍我のせいじゃないよ! 』
「 でも最近那須がおかしいのは僕も思うんだよな〜あ、ほら!那須女の子と帰ろうとしてる、、あなたちゃんいいの? 」
『 彼女は私なのに .. 』
「 あなたちゃん .. 」
ぎゅっ
『 え、? 』
「 僕あなたちゃんの事が好きだよ? 」
『 嬉しいけど .. 』
「 分かってるよ。あなたちゃんの1番は那須であって僕はあなたちゃんの1番にはなれないって事!! だけどさ、那須が嫌になったら僕のとこにきてね?な〜んて笑 」
『 りゅうがあ、、 』
「 ほらほら!早く行かないと那須行っちゃうよ? 」
『 .. 龍我ありがとう!!私行ってくるよ! 』
____________________
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。