第63話

個人チャンネル⑥
1,409
2020/01/22 17:31
[としみつ視点]

夜は2人でビールを飲んでから眠った。

珍しく俺の方が先に起きてあなたを起こす。


としみつ「あなたちゃん、朝はバイキングだって。」

あなた「んー…。つーくんの方が早起きなの悔しいなぁ…。」

としみつ「いや、起きて。あと15分で朝ごはんタイムだから。笑」

あなた「ん、」

小さく声をあげて起き上がって長い髪の毛を左側に寄せた。

少しだけ開いた胸元と首筋には真っ赤なキスマークが付いていた。

寝起きの重そうなまぶたと寝癖のついたふわふわの髪の毛がなんとなくエロくてドキッとしてしまった。

乱れた浴衣の間から覗く白くて細い脚も全て煽っているようだった。

ゆっくり洗面台に向かうあなたの後ろ姿を見つつ俺も準備を進める。

洗面台の方からはこんなとこにキスマーク付いてたらお外歩けないよーって声が聞こえてくる。

顔を洗って歯を磨いて浴衣を整えて、さっきとは別の方向に髪の毛を流して結んで帰ってきた。

わざとらしくほっぺをふくらませて怒ったふりしてくるから、

としみつ「抱きしめて?」

って言うと

あなた「知りません。私はご飯を食べに行きます!」

と言ってすたすたと歩き出した。

慌てて後ろをついていくとフフッと笑うからつられて笑った。

動画用に朝ごはんの写真と2人で写真を撮って、
帰る前にもう一度温泉に入って部屋に戻った。

あなた「あとチェックアウトまで3時間あるよ?」

としみつ「なにする?早めに出てどっかぶらぶらする?」

あなた「つーくんお部屋のお風呂はいってる写真か動画とる?」

としみつ「あ、撮っとくか。あなたちゃんは?」

あなた「このキスマークを晒せって?」

としみつ「んー?」

あなた「んー?じゃないよもう…。」



お風呂に入りながら会話をする動画を撮って、グループライン用にギリギリ映らない際どい写真をとって、着替えて旅館を後にした。



帰りの車はなんとなく寂しくて、別に寄りたくもないところに寄ってゆっくりと帰った。



家に帰ってきてまた動画を回すと、

あなた「楽しかったから今日夜泣きするかも。」

とあなたが真剣な顔で言う。

としみつ「今日もどうせ一緒に寝るやん。」

あなた「そうだけどー、旅行おわりって寂しいから。」

としみつ「今度てつやに二泊三日でとってもらお。」


夜泣きしそうだと言ってクッションを抱きしめて丸くなるあなたちゃんをバックに動画を終えた。


編集は大変そうだけど楽しみだった。


珍棒写ってないといいな。編集だるいから。

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