[としみつ視点]
明日から2日間、休みなことをあなたちゃんに伝え忘れていた。
伝えるとやっぱり少し怒ってデートの計画たててサプライズ発表して欲しかったと言うので1時間待って!と言って計画を立てることにした。
水族館…。でもテレビで水族館の映像が流れるとあなたちゃんは「わ!美味しそう!あれ刺身にすると美味しいんだって!」というタイプ
動物園…。これもまたテレビで見ると「鷲…。こういう強そうな鳥ってやっぱり唐揚げにしても美味しくないのかな…。」というタイプ
映画…。あなたちゃんは結構グロテスクな洋画を見るようだが明日明後日公開されてる映画で好きそうなものはない。
植物園とか?でも近くにはないし。
遊園地は行ったし王道なところは壊滅的。
あなたちゃんが1時間たったぞと顔を近づけてくる。
決まった?と、可愛い声で言うから抱きしめた。
どうせ決まってないんでしょと意地悪な顔して笑うあなたちゃんがスマホの画面を見せてきた。
あなた「ここ、友達の実家。お部屋も空いてるし友達割引してくれるらしいよ。」
温泉旅館だった。車で2時間半くらいか。
ドライブを兼ねつつ色んなところに寄り道できる。
としみつ「それ、最高。」
といってまた抱きついた。
………お部屋も空いてるし?
としみつ「お部屋…?お部屋も空いてるし…?」
あなた「え?泊まらない?だってつーくん疲れてるだろうしゆっくりしたいでしょ?私もPCもって夜少し仕事したいし。」
もう我慢出来ないんだって。勘弁してよ…。
少しはだけてお酒で顔を赤くするあなたちゃんが脳内再生された。
最高としか言いようがない。
としみつ「よし、泊まろう。」
そう言うしかなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。