[としみつ視点]
朝、揺すり起こされた。
もうメイクもしてポニーテールのあなたちゃんが慌ててた。
あなた「ねー!時間!お家では早起きできるのに!」
焦ってるあなたちゃんが可愛くて、昨日とのギャップに笑ってしまう。
としみつ「あと何分?」
あなた「15分!」
としみつ「がんばるわ…。」
そう言って起きると俺本体以外の準備は済んでて、全部綺麗にカバンの中にあって、髭剃りと今日着る服だけがベットの上にあった。
そして起きた事で安心して、ちょこんとソファに座ったあなたの手元には大事そうに抱えられた花束があった。
幸せで笑った。
あなた「何笑ってるの!もう!時間が!」
おでこにキスをして
としみつ「用意してくるね。」
と言って洗面台に向かった。
恥ずかしそうに顔を赤くして怒るあなたは本当に可愛いかった。
2人でバカみたいに走ってフロントに行った。
帰りはゆっくり行きたいとこに行ってのんびりドライブだ。
あなた「あー、お姫様楽しかったなぁ。」
としみつ「毎年やる?」
あなた「ううん、1回だけだからいいんだよ、きっと。」
としみつ「でも毎年旅行には行こうな。」
あなた「うん。絶対ね。来年はどこに行こうか?」
としみつ「もっと遠く!でかい休み使って行きたいな。」
あなた「海外行く?」
としみつ「そうだなー。もし結婚して子供産まれたら海外しばらく行けないもんなぁ。」
あなた「ふふ、確かに。笑」
自然と、将来の話になった。
2人とも2人で居る将来が見えていた。
さて、指輪を渡す時はどんなサプライズをしようか。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!