第5話

一目惚れ
2,440
2019/10/04 05:36
[あなた視点]

自炊はする方。
だって外でたくないしね。

猫ちゃんズには先にご飯をあげて
ご飯を作ってた。

その間もぽやーっととしみつのことを考えていた。

さっきまたねって言ったばっかりだしなぁ。

ラインも私からで次の遊ぼうも私からなのは
なんか恥ずかしいなぁって、

としみつへのラインを返しながら思ってた。






……?




まった、なんだこの量。



考え事をしすぎてご飯を作りすぎてた。



うーん、としみつに言ってみよ。



としみつ、暇なのかな?OKしてくれた。

いつもより丁寧に作ろう、と思って一生懸命
つくった。

普段は白味噌使うけど愛知なら赤味噌かなと思って
赤味噌を使ってみた。

メニューは

・赤味噌のお味噌汁
・チキン南蛮
・アボカドとサーモンのサラダ
・ほうれん草のおひたし
・お漬物

うん、ところどころ実家感があるのは急だったし
仕方ないかな。


ご飯食べ終わったら帰っちゃうかな。


ずっと一緒にお話してたいなぁ。


気付けば胸が高鳴る。


好きだなぁ。と、ニマニマして食器を並べた。







としみつがきた。

シャワー浴びたのかな。ふわっといい匂いがした。

としみつ「もう寝るだけの状態できた!明日仕事だし!」

とニシシと笑った。
リビングのドアを開けると、

としみつ「うわぁ、すっげ!感動!」

とわざとらしく大袈裟な反応をした。


としみつ「早く食べよ!冷めるがや!」

あなた「がや?」

としみつ「あ、方言。たまに出ちゃう。」

あなた「これが萌えか〜。」

としみつ「多分ちがう。笑」


2人でいただきますをして、ご飯を食べた。

としみつは本当に嬉しそうに美味しそうに
食べてくれた。

今度ご飯に困ったらメンバー連れてくるわ!

なんて言ってくれた。

としみつ「でもお願いだから動画は見んで。」

あなた「なんで?」

としみつ「恥ずいやん。笑」

あなた「1個だけ!としみつ目立ってるやつ!」

としみつ「や、だ、む、り、」

あなた「えー!じゃあ知らない人おうちにいっぱい来ちゃうやん!」

としみつ「ガチで連れてこないよ!あなたとの今後の関係性によるけど。」

あなた「関係性?」



とっくに食べ終わった食事の片付けをしようと
立ち上がってとしみつが使ってた食器に手を伸ばした。

するととしみつは軽く手を掴んだ。


としみつ「友達じゃなくなりたい、一目見た時からそうだった。」


としみつはあからさまに、こんなこと言うつもりじゃなかったって顔をして動揺している。

ねぇ、あなたもさっきまで好きだなぁって言いながらご飯並べてたんだよ。


あなた「すき?」

としみつ「超好き。」

あなた「あなたも。」

としみつ「本気?初めましてやん今日。」



お互い様と、顔を見合わせて笑った。


としみつは色々話してくれた。
東海オンエアのこと。


しばらく彼女が居なかったのは忙しかったり
ここ最近会う女の子はみんな、
「東海オンエア」のとしみつとしか見てない、
急に連絡がたくさんきたり、連絡先聞かれたり、
だから彼女にしたいくらい好きになれなかった。

私は正直写真しか見なかったから売れない劇団
とかなのかなと思っていたらどうやら違うみたい。
としみつの横で調べてるとかなりの人気だった。

あなた「東海オンエア辞めたら養ってやるよ。東海オンエアじゃなくても歌わなくても好きだよ。」

というととしみつは涙目で可愛いを連呼した。

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