第4話

岡崎②
2,355
2019/10/03 18:51
[としみつ視点]

車に乗り込むと話ははずんで、初対面だとは
思えなかった。

話の流れで連絡先を聞き出そうと思ったけど
なかなか難しい。最悪聞かなくても会えそう
だけど。

あなたのことをたくさん聞き出した。

家まで送ると言いたかったが、さすがに初対面で
家まで送るは怖いよなーと思って岡崎駅に
向かって走った。

いつまでも続かんかな、この時間。

わざとゆっくり走った。コンビニとか寄ったり。

車止まったときに飼い猫の写真見せてくれたり。

バカ可愛い。


でも、あっという間に岡崎駅。

としみつ「あー…ついたわ。」

連絡先を聞こうとして何も思いつかなくて
つい頭をガシガシとかいた。

するとあなたは少し恥ずかしそうな顔をして
わざとらしくラインのQRコードを出して
読み込まれちゃう!!今なら!!的なことを
言い出した。

本来なら突っ込むところをいいの?本当に?
と聞き返してしまった。

本当に何から何までかわいい。顔も仕草もこういうやり方も。なんかずるいなぁって思いつつ、

手を振った。

車を止めたままあなたにとりあえず、
よろしく!みたいなスタンプを送っておいた。

あーなんか寂しいなー電話したらキモいかなー
って思いつつ車を駐車場に止めてマンションの
エントランスに向かっていると、

あなた「あ!!!」

あなたの声だった。え?え?と思っていたが
まさかの俺の真上の住人だったらしい。

なにこれ、いよいよ運命やん、どうしよう。

顔を見合わせて笑ってまた寝と約束して
エレベーターを降りた。


家に着くと真上にあなたが居るのかーと思って
天井を眺めてた。

あ、今相当キモいなと思っていると、

ラインの返事が返ってきた。

あなた「今下にとしみついるのか。ウケるな。」


同じこと考えてんじゃねーよ。笑

としみつ「うざ。笑 隣とかだったら壁ドンしてた。」

と送った。

隣がよかったな。正直。と思っているとまたラインがきた。

あなた「飯まだ?あそぼー!」

ばかやん。笑

ばか嬉しい俺もばか。もちろんOKした。

としみつ「いいけどどこ?飯屋はいろいろ難しい!」

あなた「あ、そっか!としみつ有名人だもんね。うちで飯食べればいいやん。だめ?」

え、嘘。とりあえず一旦落ち着いて自室のベッドの枕に顔をうずめて転がった。

としみつ「いいけど、いいの?女の子の家に初対面の男が入って。」

あなた「いいよ!としみつだもん!わるいひとじゃない!」

この会話とりあえずスクショした。とりあえず身だしなみ整えてあなたの家に向かった。

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