第2話

山田さんとお留守番
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2018/06/23 01:03
知念侑李
大丈夫だよ。あなたちゃんを殺す気はないから
有岡大貴
じゃあなんで連れてきたの?
知念侑李
それは後で。とりあえずそろそろこの城を出るか…あなたちゃんは1番奥の部屋にいて。誰か付き添いできる?
山田涼介
俺、腹減ってないから留守してるよ
その時私は悪い予感しかしなかった。
山田涼介
なんもしないからへーき。
そう言って山田さん以外は空へ飛んでいった。それを見送った後、私は一番奥の部屋に入った。
あなた

真っ暗…

カチッと鳴った瞬間電気がついた。
あなた

図書室…?分厚い本がいっぱい…

山田涼介
まぁ…図書室って言ったら図書室かな
あなた

ここは普段誰が使ってるんですか?

山田涼介
普段はね…薮くんとか光くんかな
あなた

こんな分厚い本、凄いですね…辞書みたい…

山田涼介
どーせ帰れないんだし…一緒に暮らすんだからさ…敬語やめない?なんか鬱陶しい
あなた

なんで一緒に暮らすことに…

その瞬間山田さんが近づいてきて今は壁ドン状態…//
山田涼介
あれ?知念ちゃんに言われなかったっけ?
あなた

い、言われましたけど…

山田涼介
知念ちゃんの言うこと聞けないならいーよ?ここでお前の血を吸って吸いつくして殺しちゃっても
あなた

っ…

山田涼介
俺がもし今腹減ってたら大変なことになるかんね?
そう言いながらにやっと笑って壁から手を離す。
あなた

わ、わかりました…おとなしくします…

山田涼介
ほーら。敬語。
あなた

あ、すい…ごめん…。

山田涼介
それでよし。
って言いながら私の頭を優しく撫でてくれる山田さん。
ちょっと照れてしまう私が憎い。
山田涼介
どーする?俺の部屋くる?
あなた

え、う、うん

そのまま山田さんの部屋へ案内されて入ってみると思っていたよりシンプルでちょっとびっくりした。
山田涼介
どうした?
あなた

いや、意外とシンプルな部屋だなって

山田涼介
そーか?
あなた

うん。もっとえろ本がありそうな感じの部屋かと…

山田涼介
おい、首筋噛みつくぞ
あなた

あ、すまん

まぁなんだかんだで約30分が経った。
山田涼介
遅いな…そろそろ帰ってくるはずなんだけど…
あなた

いつもこのくらいで帰ってくるの?

山田涼介
いつもはな。
あなた

まさかお腹空いたり…してないよね…?

山田涼介
空いてねーって言ったら嘘になる…けど、俺は平気だ。
グー グー
あなた

ほんとに?

山田涼介
そんなに聞くならお前の首筋噛みつくぞ
あなた

別にいいよ?

山田涼介
は?お前、ばか?死にたいの?
あなた

だって仲間がいる山田さんが死ぬよりは私が死んだほうが絶対いい。

山田涼介
お前ほんと馬鹿だな。お前が死んだら悲しむやつがいることわかってねーのかよ…。
あなた

へ…?

山田涼介
あーもういいよ。わり、1口だけくれ
あなた

う、うん…

ガブッ
あなた

うっ…

少しだけ吸われた私は気を失った。

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