前の話
一覧へ
次の話

第1話

秘密のお城へようこそ
1,732
2018/06/23 00:03
目を覚ますと薄暗い森の中にいた。
あなた

ここ…どこ?

思い出してみても友達とカフェで待ち合わせしていたことしか記憶にない。
あなた

とりあえず座っていてもわからないから歩いてみるか…

そうして森の中を歩き始めるとコウモリがそこら中に飛び回っていて魔女の家がありそうなぐらい不気味な森を歩き続けること約10分。木と木の間から明かりが見える。
あなた

家?

その明かりは窓からの明かりとわかり、その家に向かって歩き始めてから約12分。明かりの元へとたどり着いたが…
あなた

お城だ…

でも目の前に大きな門があって中には入れそうにないしインターホンもそれらしきものもない。
あなた

どうしよ…

私はそこで立ち止まっていたら、後ろから視線を感じて振り返ってみると男の人がくんくんと私の匂いを嗅いでいる。
あなた

な、な、なんですか…?

おっと…これは失礼。あなたはどうしてここに?
あなた

あ、えっと…道に迷ってしまって…

そっか。なら直ぐに僕が道案内してあげるって言いたいところだけど…せっかくだからさ、上がっていきなよ
あなた

あ、じゃあ…お言葉に甘えて…

はい、どーぞ
案内されて中に入るととても綺麗な部屋。
シャンデリアの色と壁紙、そして床の色が合っていてとても高級感漂うお城。
びっくりした?君、お城は初めて?
あなた

初めてです…

そうなんだね…そういえば自己紹介を忘れてたね…僕は知念侑李。まぁ仲良くなる気はないけど、よろしくね
あなた

は、はぁ…よろしくお願いします…

知念侑李
ソファにでも座ってよ。なんか飲み物持ってくるよ
知念ちゃーんって…誰?人間?
あなた

あっ…

知念侑李
お城の前で立ち止まっててさ。気に入ったから連れてきちゃった
ふーん
そう言いながら私の隣座る怪しくてイケメンなお兄さん。私をじーっと見たり匂いを嗅いだり。
あ、俺の名前は山田涼介。よろしくって言っても君にとっては敵だけどね
あなた

敵…?

山田涼介
そう。まぁ詳しくはまだ言えないかな
知念侑李
はい。どーぞ
そう言って出された真っ赤な飲み物。
あなた

あ、ありがとうございます

1口飲んだ瞬間に口の中がトマトで包まれる。
あなた

美味しかった…

飲み終わると私の顔を見てにやっとしている山田さん。
あなた

え…

だんだんと顔を近づけてくる。
私は怖くて目をつぶると、口の周りについたトマトジュースを舌で器用に拭き取る。
あなた

あ、ありがとうございます…//

ふっ…って笑って立ち上がると部屋に戻っていった。
それと同時に部屋から出てくる山田さんと同じぐらいの背のお兄さん。
知念ーお腹すいたー
知念侑李
そんな事言われても
誰この子。
そう言いながら私の匂いをくんくんと嗅ぐ。
美味そうな匂いがする。
知念侑李
こら。ダメだよ大ちゃん。
有岡大貴
はーい
知念さんが大きい声でみんなって呼ぶと各部屋から7人の人達が出てきた。
誰?
知念。この子誰?
知念侑李
今から話すから座って
はーい
知念侑李
この子はお城の前で立ち止まってて、気に入ったから連れてきた
へぇー
知念侑李
名前は?
あなた

あなたです…

で…?
知念侑李
みんな自己紹介して山ちゃんと大ちゃんと僕以外。
俺は伊野尾慧。
俺は八乙女光。
俺は中島裕翔。
俺は岡本圭人。
俺は高木雄也。
俺は薮宏太。
知念侑李
じゃあ…本題に入るか…
あなた

……?

知念侑李
信じられないかもしれないけど、僕達9人はvampireなんだ。
あなた

vampire…

知念侑李
やっぱり驚くよね。でもあなたちゃんをここから帰すつもりはないから
あなた

そんな…こまります…!!

知念侑李
大丈夫だよ。あなたちゃんを殺す気はないから

プリ小説オーディオドラマ