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第1話

彼女は
603
2020/05/02 01:20
__中原side__

手前は


手前は失礼な奴だった


幹部に対しての物の言い方もなってねェ


上司の命令にも従わねェ


だけど


だけどよ


…それでも、愛してたんだ


もっと、言ってやりゃあ良かったなァ
中原中也
中原中也
っ朝日!!
「朝日が任務で負傷した」


「深傷を負ったらしい」


俺は必死に走った。


扉を開けると、車椅子に乗って、点滴をされ、頭に包帯を巻いたお前がいた。
その姿は、自分の好きな奴だった
…だけど
だけど
敷島朝日
敷島朝日
…………誰?
手前は、俺の名前すら、覚えちゃいなかった…。


『敷島朝日』

…来た時、一番に目に入ったその書類。
青い髪に、金色の目をしてて、綺麗だと普通に思った。

此処からは、俺達の馴れ初めとやらの話だ。
敷島朝日
敷島朝日
…今日から貴様の部下になれと命令された。だが命令に従う気はない、以上だ。
会った時に憎たらしい口の聞き方で、思わず重力をかけちまった


だけど彼奴には異能が効かなかった。心底驚いたぜ
敷島朝日
敷島朝日
…私に重力が効かないのがそんなにおかしいのか?
目を丸くした俺に向かって、そんな事を云う女は初めてだった 
しかも、家が無ェとか…そっちの方がおかしいだろ
敷島朝日
敷島朝日
此の服は誰から貰ったって?
俺はふと、ずっと疑問に思っていた事を聞いた。
敷島朝日
敷島朝日
…忘れた、覚えてる範囲の記憶では、昔から此の服だった
…此奴は、矢張り俺よりおかしい
…仕方無く、特に疚しい感情は無ェ、断じて無ェ。
仕方無く、俺の家で預かる事にした。
…あくまでも、「預かる」って形だった。
彼奴は来て一番に「ただいま」ではなく「お風呂に入りたい」と言った。

風呂場に案内して、彼奴は直ぐに風呂に入った。
だけど出てきた時、また目を丸くしたよ。
中原中也
中原中也
ぶっーー、ふ、服着ろよ手前!?//
風呂場からキャミソールで帰ってきやがったんだ、彼奴。
敷島朝日
敷島朝日
あ?何でだ!暑いだろーが!
中原中也
中原中也
…女っ気無ェな手前。
敷島朝日
敷島朝日
見られて減るモンじゃねぇ。
中原中也
中原中也
そういう所が女っ気無ェって言って…
そう言ってたら、頭に激痛が走った。
中原中也
中原中也
ってェ!?手前それでも女っ…
再び激痛
俺は悶えて屈み込んだ。
中原中也
中原中也
っ~~~~~…!!💢
敷島朝日
敷島朝日
女っ気無ェやらそれでも女かだとか、面と向かって云う事じゃねェんだよ、莫迦!
今思えば俺にも非があるんだろうが、裸同然で出てきた朝日もどうかと思うがな。

俺らにとって、こっからが問題だった。
「寝る時」の課題が、最後に残っていたんだ。
敷島朝日
敷島朝日
勿論チビは下で寝るよな?
中原中也
中原中也
寝ねェよ後何時までその格好だてか俺はチビじゃねぇ!!💢
敷島朝日
敷島朝日
だってチビなあたしと同じくらいだから、チビで間違い無ェだろ
痛い所を刺される。
確かに、俺は朝日と同じくらいの身長だった。
中原中也
中原中也
………。
ぐうの音も出ねェとはまさにこの事なんだろうな。
敷島朝日
敷島朝日
じゃ、おやすm………
中原中也
中原中也
待て待て待て待て
何で先に住んでる俺が床で寝なきゃ無んねェんだ、とか…、意味分かんねェ維持張ったな。
敷島朝日
敷島朝日
じゃー勝手に隣で寝りゃあ良いだろ、私はもう固い地面で寝るのは後免だね
中原中也
中原中也
(此奴…💢)
相当頭にきた。
だけど、その後直ぐに寝息を立てて寝始めた
早ェなと心の中で感じたが、その体に目を奪われる















______________継接ぎだらけだった
茨のように巻き付く傷跡。
《もう固い地面で寝るのは後免だね_____。》
………嗚呼、そう云う事か。
中原中也
中原中也
最初からそう云いやがれ、莫迦なのは手前だろって…
ちゃんと正直に云えば、床で寝させたりしねェよ。











































その夜、俺はソファーで寝る事にしたのは云う迄も無い。

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