第7話

届かなかった夢
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2017/10/12 13:13
 今日、7月30日土曜日。県大会当日。
天気は曇り。今にも降り出しそうだ。

ホールに入り、楽器を指定の場所まで持って行き、楽器を出す。金管はマウスピースをつけ、木管もマウスピースをつけ、リードをつける。そしてsax(サックス)、b.cl(バスクラリネット)はストラップをつけ首に下げる。fl(フルート)は頭部管、主管、足部管をつけ、繋げる。
打楽器は別行動。
これからチューニング室に行ってチューニングや、でも最後の確認をする。

チューニング室は、緊張感に包まれていた。小学校の時に感じた事もないような。チューニングも終え、最後の確認だ。

次はいよいよ私たちの番。

ステージに入る。ステージ上で打楽器と合流。
打楽器は楽器のセッティング、管楽器は譜面台の位置、反射鏡の位置を確認。
指揮者(先生)がセッティングを終えた事を確認し、指揮者だけ観客にお辞儀をする。みんなは座っている。
指揮者がこちらを向き、手を挙げる。
曲が始まった。

一瞬のようですごく長く、すごく長いようで、一瞬だった。

演奏はいつもとどこかが違かった。

結果は銀賞。

空は、泣き出した。
まるで、私たちのように。

でも、私の目からは涙は流れなかった。

〜夢には届かなかった。

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