変に居心地が悪くなって訪ね返す。
その途端、不吉な音がした。
音の発生源の頭上を見やると、
植木鉢…らしきようなものが
落下してくるのが視界に入った。
今日はよく物が落ちてくる日だなぁ
ポンッと太宰さんが私の肩に触れた。
太宰さんへと意識が移った瞬間に、
何かが砕け散るような音が辺りに響き渡る。
自分の意識が、太宰さんから引き剥がされ、壊れた植木鉢へと吸い寄せられた。
違和感を覚える。
私からほんの少し離れた所で無残な姿へと変わり果てている植木鉢と、太宰さんの横顔を見比べる。
上から落ちてきたものが、
私の頭上に来ない事なんて、無かったのに。
つまり、
長い間私が悪運体質だと思っていた之は__
.........なんてこった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。