兎にも角にも、
あの子をナンパする為にはくにきーださんがお邪魔虫だ。
私からロリを取り上げるなンて、
パンダから笹を取り上げるようなものなのに!
さて、どう切り抜けようか。
タイムセールでも重なれば、私の勝利は確定したのだが…
どうしよう、ヴィーナスが行っちゃう...!
私は、くだらない言葉を続ける事ができなかった。
突如、背後からものっそい力で引かれ、
口を手で覆われたのだ。
国木田さんの、訝しげな声を聞きながら、路地裏に引き摺られる。
びっくりしたけれど、それより何より私の頭の中にあったのは…
あ、この聞き慣れた声
失敬な。
もともと犯人さんの事は気にしてなかったけど、シャンクスなら別だ。
さっさと脱出してヴィーナスを追おう!
喋るなと言われたので、首を傾げる。
いやぁ、お恥ずかしい!
理不尽!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。