怖い目にあったみたいだけど、と心配そうな敦くん。
どうやら私の失態は皆に知れ渡っているようだ。
社会の窓全開を指摘されたみたいに恥ずかしい!
墓穴を掘る、とはこの事を言うのだろうか。
敦くん、君の座右の銘が
“生きているならいいじゃない”なら
私の座右の銘は...
前に何があろうと、どんな敵がいようと、どんなつらいことがあろうと。
進み続ける。
私には、それらを相手にする力はないけれど、ダッシュで通り抜けることぐらい出来る筈だ。
敦くんが、安心したように笑った。
_______何だろう、この気持ち。
胸の奥からこみ上げるこの思いは.........
いきなり!?と敦くんが声を上げた。
だって、何か今のすっごい友情・努力・勝利っぽかった。
あ、でも。
あ、言い忘れてた。
国木田さんと共に事故の事後処理を行った後、私は探偵社に戻って来ました!
このあと、社長と太宰さんからの尋問を受ける予定です!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。