マフィアの皆さんとデートした日から数日。
わやわやと刺激的なことが続いたあとの日常は、何とも平和です。
敦くんが私に対して遠慮が無くなってきました。
親近感だよね?
私がなめられてるわけじゃないよね?
親近感だよね!
そうだ!!
突っ込んだら負け。
いつか乱歩さんがそう言ってた。
真逆此処まで浸透するなんて...!
突っ込んで佳いよ?
突っ込まなきゃ私はただ喚いてるだけだよ!?
人間掛けたメガネぽじの人が必要だよ!?
にこり、と笑って太宰さんが言った。
そう、結構ぐらりときたし、やばい、と思ったけど。
何やら私はやれば出来る子らしい!
苦虫を噛み潰したように、デスクから顔を覗かせる国木田さん。
忙しいのに会話に入ってきてくれて嬉しいぜぃ
そうかっかしないでくにっきー!
楽しかったし、もう怒ってない。
そもそも怒る権利なんて私には無い。
でも、
取り敢えず、にっきーの反応が面白いので暫くはねちねちとネタにします!!
少し思案するように表情を蔭らした太宰さん。
はてなを表すように首を傾げて見せると、
太宰さんは小さく微笑んだ。
笑って誤魔化す悪い男だ...!!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!