潮のにおい
港は貿易の中心としてナイターがついている
その光は白く
純白を表す白に、、、
闇組織
色の対象とも言えよう
本当、表に出るなと言いたい(呆れ
コンテナの上を
まるで天中を舞い踊るように
跳び移る
コンテナの影に隠れ、周りを取り囲む
1,2,3番隊は正面
4,5,6,7番隊は各サイドに配置
局長の近藤と副長の土方も正面から突入を待ち構える
山崎の報告を受け、近藤と土方はお互い顔を見合わせる
緊張感が高まる
海風が吹きつける
空は薄い雲がちらほらとかかる
夜の静けさが出迎える
突入へと動き出したや先、誰もが唾を飲んだ
闇組織と真選組との間
そこへ1人
コツン
コツン
足音をたてて立ち止まる
何が起きているか?
動揺する真選組を置いて、闇組織の顔がこわばる
その声に反応したのは
山崎だった
そう言うと闇組織の方へと向き直る
威勢のいい魚のように騒ぐ闇組織
刀を抜き、あなたに向けて構える
ため息をつき、冷たい視線を送る
兄貴と約束した、、、誰の血も流さないと
ミツバ姉と約束した、、、まだ会っていないけど守ると
腰におさめている木刀を手に取り左手で構える
動き出した瞬間
本当、一瞬の出来事だった
あなたに向かって斬りかかろうとした者が
倒れた
血を流さず
簡単に言えば気絶して倒れた
それは一瞬で表していいのかと思うくらい
20人ばかり倒れていた
当然、息をのむ
ある2人を除いてだ
1人はあなた
当然、やった本人なのだから
もう1人は
闇組織のリーダー、黒羽(クロハ
着物をながし、立つ姿は美しかった
笑顔で語る
が
目は笑っていない
タッ
地面を蹴り次々と止まらぬ速さで倒していく
海風を斬り
1歩でも動いたら殺されるような
そんな気迫をただ寄せる
闇組織で唯一残るのはリーダーの黒羽
絶対絶命
そうはいかなかった
あなたが倒す
そうはいかなかった
懐から取り出したのは小型のモノ
爆弾だった
微笑み
軽く中に爆弾を投げボタンを押す
反射的にあなたは後ろへと飛び下がる
が
【ドカァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアン】
爆発した
その間、飛ばされる者
焼け死ぬ者
熱風を浴びる者
否、あなたは正面に控えている真選組隊士逹の数メートル手前まで飛んだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!