冬獅郎は壁にある小さな扉を開けた。
そこにはたくさんのボタンがあった。
たくさんボタンがある中、冬獅郎はボタンを操作していた。
そう言い、冬獅郎はボタンを1つ押した。
すると、閉まっていたカーテンが開いた。
獅子頭は驚いたのか、音すら発さなかった。
カーテンがよけられ、オレンジの光が店の中を照らした。
冬獅郎は、獅子頭の座っていた隣の席に腰を下ろし、自分で作ったカクテルを飲んだ。
そう言い、冬獅郎はもうひと口カクテルを飲んだ。
獅子頭はカクテルがまだ半分ほど残っているグラスに手を伸ばしたが、冬獅郎はグラス持ち上げた。
そして、冬獅郎は見せつけるように、カクテルをひと口飲んだ。
獅子頭は、カクテルを飲む冬獅郎をじーっと見ていた。
獅子頭は肘をつき、あごに手を当て言った。
獅子頭がなんと言ったのか聞かず、冬獅郎はカクテルを飲みほした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。