第10話

ヤンキー君のお泊まり⑥
1,610
2017/09/17 04:41
2人は部屋に戻り、寝る支度を済ませた。
冬獅郎
冬獅郎
...何時まで読む気?
時計を見れば、もう21時だった。
なのに、獅子頭は読書に没頭していた。
獅子頭
獅子頭
うーん...
もうちょっとだけ
冬獅郎
冬獅郎
...やっぱ寝なさい
冬獅郎は、獅子頭の本を彼の後ろから取り上げた。
獅子頭
獅子頭
うおっ!?
んだよ、ケーチ(ベー
冬獅郎
冬獅郎
悪い子も寝る時間です
獅子頭
獅子頭
...わーったよ
獅子頭はソファーを離れ、部屋へ向かった。
獅子頭
獅子頭
そんじゃ、おやすみ
冬獅郎
冬獅郎
おやすみ
お互い手を振り、獅子頭は部屋の中へ入っていった。
冬獅郎はソファーに崩れ落ちた。
冬獅郎
冬獅郎
...あー、やばい。
よく頑張ったな、俺の心臓。
冬獅郎は手に持っている本にしおりを挟み、テーブルの上に置いた。
冬獅郎
冬獅郎
...もぅ寝よう
冬獅郎は自分の部屋へ入っていった。
冬獅郎がベッドに入り目を閉じると、部屋の戸が叩かれた。
(コンコン)
冬獅郎
冬獅郎
((誰だ?...って、アイツしかいないか))

どうしたの?怖い夢でもみた?
すると、ドアがゆっくりと開いた。
開いたドアの隙間から、獅子頭が中を除いていた。
獅子頭
獅子頭
まぁ、そうだわ...
嫌な夢見た...
冬獅郎
冬獅郎
((うん...可愛いなww))

一緒に寝るかい?
獅子頭
獅子頭
...///
獅子頭は何も言わず、顔を赤くした。
冬獅郎
冬獅郎
((顔赤くしちゃってww本当にヤンキーなの?))

ほら、寒いからおいで
獅子頭は顔をうつむかせ、部屋に入っていった。
そして、冬獅郎のベッドに潜り込んだ。
獅子頭
獅子頭
...おやすみ(ボソッ
冬獅郎
冬獅郎
おやすみ
顔を見せてくれない獅子頭の頭を、冬獅郎は優しく撫でた。
冬獅郎
冬獅郎
((ご褒美、ありがとう神様))

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