第2話

イケメンなんて
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2017/09/10 13:40
女子
オハヨー鈴くーん!
鈴
おはよう(ニコッ
登校したばかりでこの人気。

廊下に現れた鈴の周りは、一瞬で数人の女子で溢れかえった。
真理
あなた!鈴くんだよ!
あなた

いってらー

真理
あなたも行こうよ!
あなた

私パスで

真理
まぁいいや!
鈴くんオハヨ!
真理も鈴に向かって走っていった。
私は騒がしい廊下を無視し、自分の席に座っていた。

しかし、鈴の方から私に声をかけてきた。
鈴
あ!あなたちゃん!
オハヨー!少しは考えてくれたー?
女子
え、なになに?
鈴くん、あなたと付き合ってんの?
真理
え、あなたと?鈴くんが?
鈴
告白してんのに無視すんの。
まぁ諦めないんだけどね〜!
私はコレが一番怖かった。

鈴の周りにいつもいる女子に知られることが。
女子
やめときなよー!
私にしない?
女子
いやいや!
私の方がいいって!
廊下の高い声たちが去っていった。

それでも、私の恐怖は去ってはいかなかった。

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