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2017/10/29

第21話

学校よりも
誠
・・・あいつ、今日たぶん来ねぇよ
鈴
・・・え?
鈴は何も言わないで、ただ目を丸くしていた。
やっぱ知らなかったか・・・。
すると、鈴は勢いよく立ち上がった。
鈴
あなたちゃんとこ行ってくる!
誠
は!?
俺が待てと言う時には、既に鈴は教室を飛び出していった。

登校してくる生徒が、みんな俺を見てくる。そりゃそうだよね。もうすぐチャイムが鳴るのに、学校から出てきてるんだから。
校門を出たところで、あなたちゃんに電話をかけた。
鈴
あなたちゃん!?今から家行くから!!
あなたちゃんの驚く声が聞こえたけど、俺は半ば強引に通話を終了した。
誠は、今日の朝あなたちゃんのお母さんに会って、休みなのを知った。なら、誠の家に行く途中にあるはず。
鈴
あとで先生うるさそうだな・・・

いきなり電話がかかってきて、返事も聞かずに切られた・・・。
あなた

場所教えてないよね?てかもうHR始まるよね?てか行かないの知らないよね?なんで!?

色んな疑問が、頭の中を飛び交っていく。
スマホの画面が暗くなると、次は誠から電話がかかってきた。
あなた

も、もしも──

誠
鈴着いたか!?
久しく聞いてなかった声が、大きく響く。私は思わず、スマホを耳から離してしまった。
誠
おい、あなた?
あなた

う、うん。まだ来てない・・・

誠
そっか・・・そのうち着くから、心決めとけな。んじゃ
誠にも切られた・・・。
今の一瞬で、結構心が疲れた気がした。
あなた

部屋行こ・・・

私が立ち上がり2階に繋がる階段に足を置くと、インターホンが鳴った。
あなた

マジで来た!?

無視する訳にもいかず、恐る恐るドアを開けた。すると、聞き覚えのある声が、私の名前を呼んだ。
鈴
あなたちゃん・・・っ!
鈴は、息が上がっていて辛そうなのに、満面の笑みで私を見ていた。
あなた

来なくてよかったのに・・・てか、学校は?

鈴
いいよ。あなたちゃんに会えたし
心のどこかで、鈴に会えたことを喜んでる自分がいた。その一方で、今は一番会いたくなかったと思う。
あなた

・・・私に会うより、学校行きなよ

これ以上鈴をここに居させないために、開けたドアノブに手を伸ばし引っ張った。

私に会えたからって、嬉しいのは今だけだ。授業に出ないと、未来が悪くなる可能性だってある。
そんなの、頭のいいコイツならわかってるはずだ。なのに、それでも私に会いに来た・・・。
鈴
逃げないで
引いていたドアが、動くのを止めた。鈴がドアを抑えてきたからだ。
あなた

学校に戻って

鈴
あなたちゃん連れてくまで嫌だからね
今まで以上に、低くてよく通る声が響く。
下を向いた視線を少し上げると、まっすぐ私を見ている鈴の目が見えた。
鈴
この前と同じ目、してる