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2019/05/05

第27話

犯人
再び階段をおり、リビングルームに戻った。いつもなら家を出ているけど、今日は少し時間がある。
お母さん
あら、まだ行かないの?
あなた

うん。友達が来るんだ

昨日とは全く違う私の表情に、お母さんは驚いたようだ。げっそりしていた次の日は、朝から笑っているなんて、あまりないだろう。
お母さんが家事に戻り時間を一応確認すると、インターホンの音が家に響いた。
あなた

来た!じゃあ、行ってきまーす

お母さん
はい。行ってらっしゃい
お母さんは台所からだけど、笑って見送ってくれた。
ドアを開けると、そこには寝癖が少しついた、アイツが立っていた。
鈴
おはよ、あなたちゃん
あなた

おはよ。寝癖付いてる

鈴
いやぁ、昨日眠れなくて寝坊しちゃって
苦笑いを浮かべる彼は、ちょっと恥ずかしそうだった。そういう顔も、悪くない。
あなた

よし、早く学校行こ

鈴
あ、うん!
私は鈴の横を通り、先に道へ出た。その後を、彼は子供のような笑顔で追ってきた。
校舎が見えてくると、見たことのある顔が増えてきた。正直、まだ怖い。
周りの視線が気になって少し下を向いて歩くと、横から鈴が話しかけてきた。
鈴
あなたちゃん、俺がいるから安心して
あなた

・・・うん

コイツの一言だけで、不安も恐怖も和らいだ。私は一度深呼吸をし、再び足を動かした。
下駄箱まで行くと、流石に女子に声をかけられた。
女子
鈴くんと付き合ってるの?
女子
前は付き合ってないって言ってたよね?
女子
昨日教室にすら来なかったじゃん
あなた

・・・・・・

いつもなら、何かしら言える。でも、否定も出来ないし、肯定する勇気もない。私はそのまま固まっていた。
女子
ねぇ、どうなの?付き合ってるの?
女子
私たちのこと裏切るの?
あなた

・・・・・・

何も言わない。そのうち飽きて、勝手にいなくなると思ったし。なのに、彼女達はいなくならなかった。
女子
ちょっと?聞いてる!?
あなた

うっ・・・

イラついたのか、数人の女子のボス的な女子が、私の肩を押してきた。私は突然のことで、バランスを崩した。しかし、体は何かに受け止められた。
あなた

あ、ありがと

顔を上げると、綺麗に整った顔があった。私には笑顔を向けて、どういたしまして、と言ってきた。
鈴は私の体のバランスを戻すと、私を押した彼女たちの方を向いた。
鈴
ねぇ君たち
女子
ひっ・・・!
鈴の視線は鋭く、声も低かった。睨まれた彼女たちは足を一歩、後ろに下げた。
鈴
画眉のイタズラ、君らでしょ?
あなた

えっ・・・?

思わず声が出て、鈴の顔を見てしまった。
女子
な、なんのこと、鈴くん?
女子
そうだよ。なんで私たちなの?
彼女たちは少し動揺してた。それでも、証拠がないと、誰がやったかなんて断言できない。なのに、鈴の目に焦りは見えなかった。
鈴
だって、見ちゃったからね。真理さんに何かの袋を渡すの。それを持って下駄箱で何かする、真理さんの姿を、ね。本当はあなたちゃんの前で言いたくなかったんだけど、今の君たちの反応を見て確信したよ