第2話

『俺が誘う予定やってん』
70
2017/10/02 10:34
真司郎
真司郎
あはは!〇〇ちゃんほんまおもろいな
最近真司郎に女友達が出来たらしい。
席も離れてしまったし、話す回数が減ってしまって少し寂しくなった。
(実彩子と一緒に居りたい、とか言ってきたくせに。)
私、少し拗ねてます。笑
(別にいいけど。付き合ってるわけじゃないし。ただ、気になるだけだし?)
別にどうでもいいって思うのに、気分は下がり気味。
隆弘
隆弘
あれ、実彩子今日はテンション低いねぇ
机に突っ伏していると、隆弘が上から覗き込んできた。
あなた

別に?いつもと同じだけど

私は隆弘をチラッと見て、目を逸らした。
隆弘
隆弘
ふふっ、そう?
隆弘がなにか見透かしたように笑う。
あなた

なに?笑

隆弘
隆弘
いや?別にww
(絶対なんか企んでる...!なに?)
隆弘
隆弘
よぉーし!実彩子!今日帰りマック寄ってこ!2人で!2人で寄ろ!
わざとらしすぎる隆弘の台詞に、思わず顔を上げた。
しかもすごい大きい声で話す。
あなた

は、え?あ、いいけど

ガタガタッ
椅子が倒れる音がした。
音の先を見ると、真司郎がなぜか転んでいた。
あなた

なにやってんの真司郎w

隆弘
隆弘
ニヤニヤ
さっきからずっとニヤニヤしている隆弘。
何?
真司郎
真司郎
ちょっ、西島!
真司郎がすごい形相で隆弘に飛びつく。
隆弘
隆弘
うわ、なんだよー
真司郎
真司郎
ちょ、なに実彩子をマクドに誘っとるん!
隆弘
隆弘
えー駄目なの?
真司郎
真司郎
ダーメーやーろ!!
私の机をバンバン叩く。
隆弘
隆弘
別にいいじゃん、真司郎他の子と仲良くしてるんだし
隆弘はニヤッと笑った。
真司郎
真司郎
そっそれはちゃうやん!ただ友達になっただけやん!
真司郎
真司郎
今日の放課後は俺が実彩子を誘う予定やってん!!
真司郎
真司郎
西島にも言っとったやろ?!
(さ、誘う予定???)
(西島にも言っとった????)
(何の話?!)
話が全然読めない。
隆弘
隆弘
はいはい笑分かったから落ち着けよw
隆弘は真司郎に向かって指をクイックイッと曲げる。
真司郎
真司郎
??
真司郎は隆弘に耳を近づけた。
隆弘
隆弘
ゴニョゴニョゴニョ...
私の前では2人だけの話が繰り広げられているみたい。
真司郎
真司郎
え、
急に真司郎の顔が真っ赤になる。
(なになに?!)
私は気になって気になってしょうがない!
隆弘
隆弘
クフフッ
隆弘
隆弘
じゃ!そーゆーことで~♪
あなた

ちょっ

満面の笑みを浮かべ、ヒラヒラと手を振り自分の席へと帰っていく隆弘の背中を私たちはひたすら見つめた。
真司郎
真司郎
えっと...、とりあえず。さ
真司郎が突然口を開いた。
あなた

ん?

真司郎
真司郎
とりあえず、放課後。俺とマクド行こや!
あなた

え!うん

私は思わず、笑顔が溢れる。
真司郎
真司郎
ふふっじゃ楽しみにしてるな!
真司郎のはにかんだ顔が眩しい。
真司郎
真司郎
じゃ、またあとで
あなた

うん

なんだかいつもよりぎこちなく手を振って、席へと戻った。
(どうしたんだろ笑)
内緒話の内容が知りたい。

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