中学3年最後の春高校入学間近だというのにゲーオタ4人は叶の部屋にいながら各自自分の好きなゲームをやってすごしていた
誰一人として喋らずただ白兎のやる音ゲーだけが鳴り響く、それに痺れを切らし
と渋々ヘッドホンをつけながらいう
これが日常、そしてこれがかれこれ幼稚園から続いている
そうこのゲーオタ達は全員揃った眼鏡っ子で七三分けといういかにもインキャな見た目がそろっているのだ
しかも4人が入学する高校は超お金持ち学園
ふざける2人に呆れた零鵺はその場に倒れ込んだ、その横で指を鳴らしドヤ顔で叶が言う
零鵺の拳は見事に叶のみぞおちに入った。
と、だんだん話が離れていき零鵺が少しキレ始めた頃白兎が口を開いた
白兎のその質問を聞くと零鵺が楽しそうに笑いながら
零鵺が手を挙げながら3人に聞くと3人揃って当たり前という顔をして手を挙げた。
…....とは言ったもののさすがは陰キャ1時間以上迷った挙句オシャレな美容院には入れないと思い、普通の千円カットで髪を切り元々金髪の零鵺以外は髪を染めることに成功した。
陰キャだったとはいえ4人とも顔は整っている。それが項を制し髪型を変えるだけで結構かっこよくなったのである。だがそれだけでは終わらない男がこいつ御子柴零鵺なのだ
そんな話をしていた、その時だった…
彼女が現れたのは、現れたと言ってもただ通りかかっただけだがその腰あたりまである美しい黒髪に、夕陽のような色をした目は、4人の興味を引くのには十分すぎるものだった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。