幼稚園からの手紙を美琴が出した。
そこに一つ目に止まるものがあった。
そこに書いていた内容は、挨拶、返事、礼儀すべてを身につけられます。
っていうもの。
私は、慎介の未来が心配だった。
人前で話すのが苦手で、兄弟で遊んでいるのを聞いていてもなんか幼い。
この前、施設に行ってどのくらい精神が遅れているのかを図りに行ったら、小学校二年生くらいって、言われた。
それを聞いてから、すごく不安になった。
私は、それは、自分の意識によって変わるものらしいから、慎介に少しずつ意識させていこうとしたが、やはり私だけでは無理だ。
バスケじゃ、そのキャラで可愛がられてしまっているから、治そうとしても協力してくれないだろう。
その時にこういう空手ってナイスタイミング!
早速連れていかせることにしよう。
どうかな?
そのまま言ってくれるといい
……ですよね。
じゃあ、あなたを使って、無理にでも!
あ、結構年いってる人だなー。
動けるのかな?
……バリバリ動いてるし!
すごい!
黒帯とか来てくれないかな?
うわあ。黒帯だし!
慎介と同じ年か!
すごいしっかりしてる!
慎介もこの状況ならきっと
終わったあと、館長が話しかけてきた。
えーーーーww
まあ、見学に行って決めようかな:
この1歩が地獄の始まりとは、知らなかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。