第6話

お母さんの気持ち①
222
2017/09/24 13:24
幼稚園からの手紙を美琴が出した。
そこに一つ目に止まるものがあった。
お母さん
空手体験教室?
そこに書いていた内容は、挨拶、返事、礼儀すべてを身につけられます。
っていうもの。
私は、慎介の未来が心配だった。
人前で話すのが苦手で、兄弟で遊んでいるのを聞いていてもなんか幼い。
この前、施設に行ってどのくらい精神が遅れているのかを図りに行ったら、小学校二年生くらいって、言われた。
それを聞いてから、すごく不安になった。
私は、それは、自分の意識によって変わるものらしいから、慎介に少しずつ意識させていこうとしたが、やはり私だけでは無理だ。
バスケじゃ、そのキャラで可愛がられてしまっているから、治そうとしても協力してくれないだろう。
その時にこういう空手ってナイスタイミング!
早速連れていかせることにしよう。
お母さん
慎介!
慎介
んあー?なにぃー?
お母さん
空手の体験行かない?
どうかな?
そのまま言ってくれるといい
慎介
行かない。
……ですよね。
じゃあ、あなたを使って、無理にでも!
お母さん
あなたちょっと手伝って!
あなた

うわぁーww何それ面白そうww

館長
はい!こんにちは!
あ、結構年いってる人だなー。
動けるのかな?
……バリバリ動いてるし!
すごい!
黒帯とか来てくれないかな?
????
すいません。遅れました!
うわあ。黒帯だし!
慎介と同じ年か!
すごいしっかりしてる!
慎介もこの状況ならきっと
終わったあと、館長が話しかけてきた。
館長
すごい運動神経いいから入った方がいいよ!
えーーーーww
まあ、見学に行って決めようかな:
お母さん
じゃあ、見学に行ってからでいいですか?
館長
もちろん!
待ってます!
この1歩が地獄の始まりとは、知らなかった。

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