無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

第2話

公園。
70
2017/09/24 05:04
5時間目が終わった。
理科の教科書を机にしまって、私は泉ちゃんの席に行った。
あなた

泉ちゃん、トイレ行かない〜??

朝倉泉
あ〜ごめん、隣の組の子に呼ばれててさ行かなくちゃダメなの
そっか〜って私は笑みを見せた。
泉ちゃんは人気者だから仕方ないか。
私はひとりで、倉庫室の横のトイレへ向かった。
3年1組を出て2階にあがり左に曲がった先にある。
そこは薄暗いし、倉庫室や準備室があって「物置廊下」と呼ばれている。
いっつも寧々ちゃんとか泉ちゃんとかといるからひとりって思われたら嫌。
だから、1人の時はいつもここのトイレに行っている。
南柊也
書いた
私が階段を登りきった時、南くんが5段下でTシャツを持っていた。
ちょっと息が荒い。ここまで走ってきたんだ。
あなた

あっわざわざ私のためにありがとう

ぺこっと頭を下げて帰ろうと振り向いた南くん。

(…行かないで!!)

南くんが立ち止まった。
南柊也
…ねえ6時間目サボってどっか行かない??
あなた

…えっ…と…

色んな疑問が一気に押し寄せた。
なんで行かないでなんて思ったのか。
なんで南くんはサボろうって言ったのか。
なんで私のためだけに走って届けに来てくれたのか…
南柊也
気晴らしに公園でも行こう
私はうんともすんとも言わず立ち止まっていると、階段を登ってきて私の腕を取った。そうすると、南くんは走って私と南くんは学校の玄関を出た。
あなた

あの…南くん、私たち受験生だし見つかったら怒られるし、学校戻らない??

平日の公園は凄く静かだった。
ここは田舎だから近くに大きなゲーセンやデパートはない。
すると、南くんがベンチに座った。
南柊也
俺さ偏差値55の高校に行きたいんだけど
こないだのテストで点が全然足りなくて。
5時間目の時、先生に言われたんだ。
「お前は勉強しないだろ」って。
俺頭にきてさー、もう嫌で嫌で仕方なかった。
私は思った。
先生はひどい。
こないだ南くんがひとり教室に残って勉強していたのも。
誰も見ていない自転車小屋で倒れた自転車を直していたのも。
さっき私のためだけに走ってきてくれたのも。
優しさも勉強するのもいいところ全部。

(私なんで南くんの事こんな考えてるんだろう…)
あなた

…南くんは悪くないよ
私は南くんの味方だから!
ってこんなこと言ったら寧々ちゃんに怒られちゃうね〜…

そうだ。そうだった。
南くんは寧々ちゃんと付き合ってるんだ。
あれ?でもなんで関わりのない私と学校サボってるんだろう。
え、どうして??
私は下を向いた。
(…2人でサボったのを寧々ちゃんに見られたら…!!)
南柊也
…よく聞いて
南くんはそう言った。

突然いい匂いが鼻をくすぐった。

(…南くんが私を抱きしめてる!!)
私は南くんに抱きしめられていた。
私は混乱した。でも…

南くんを抱きしめてたいって思った。
南柊也
俺、土田寧々さんと付き合ってるけど好きじゃない。
俺はずっとあなたが好きだった…
あなた

…えっ

頭が真っ白になる…
私はなにも反応出来ずただじっと南くんに抱きしめられていた。

…南くんの気持ちはありがたい、けど私は坂本くんが…

あれ。
なんで私さっき南くん抱きしめたいって思ったんだろう。
南くんの優しさ全部理解出来てたんだろう。

どうしてこんなに南くんでいっぱいなんだろう。。
土田寧々
…あなた?
…柊也くんとなにしてるの??
…!!
どうして寧々ちゃんがここに!?

あっ…その後ろには泉ちゃんがいた。。