第8話

山登りその2
676
2017/10/02 14:56
秋の風が気持ちのいい日。山登りは決行された。
柴崎麻子
笠原……、凄いわね
手塚光
……流石、山猿だな
流石郁ちゃん。一人でずんずん歩いて行っている。そのスピードに私と毬江ちゃんはついていけなくて、小牧二正と堂上二正がしんがりで付いてくれてる。
あなた

すみません、堂上二正。私が遅いから……

堂上篤
いや、大丈夫だ。こんなふうにゆっくり歩きたいと思っていた
あなた

そうなんですか……

堂上二正は不思議な人だなと思う。
凄く優しい人なのに、郁ちゃんの前だと鬼のようになる。
郁ちゃんのこと、大切に考えてるのかな……?
堂上篤
あなた、大丈夫か。少し休むか?
あなた

いえ、大丈夫です

堂上篤
そうか……?小牧と毬江ちゃんは2人でゆっくり歩きたいらしくて離れた。少しくらいは休めるぞ
2人がいないなんて、気が付かなかった……。
私と堂上二正は近くの木陰で2人を待ちながら、休憩することにした。

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