第2話

登校
126
2017/09/25 14:38
雪歌
雪歌
あなたーーー!
まだかぁー!
あなた

…ぅんん。あともうちょっとだけ…。

あなた

…ってもうこんな時間じゃん!遅刻…確定⁉︎

3月の終わり。もうあと二、三日で学校が終わってしまうというのに
私は寝坊をしてしまった。
いくら頑張っても冬の寒さには人間勝てないな、うん。
あなた

いってきまぁーす!

私は制服に着替えてお母さんが出して置いてくれた牛乳を
一気に飲み干すと外へ飛び出した。
雪歌
雪歌
あなた遅いよ
急ご、ホームルーム始まっちゃう!
あなた

ごめん、行こっか

雪歌は私の唯一無二の親友。
冷静かつ頭もいい秀才。兄がいるそうで少し男勝りな面がある。
雪歌は私の憧れだ。
雪歌にはいつも引っ張ってもらってる。
ありがたやありがたや。

という私は、勉強は中の下…いや中の中くらいだ、多分。
だが、陽気な性格のせいか友人はいっぱいいる。
なにか困っていたり、私がフリーズしたりしていると助けてくれる友人たちだ。
ありがたやありがたや。
雪歌
雪歌
よっしゃ
校門見えてきたよ
あなた

うん!
…あ。雪歌…

雪歌
雪歌
ん?どした?
あなた

鞄忘れた…。








キンコーンカンコーン







ガララッ
雪歌
雪歌
おはよーございまーす
あなた

雪歌…すごいな

あれから結局、家に戻り鞄を取りに帰った。
学校に無事到着したはいいものの、着いたのはホームルームが始まったすぐ後。
うぅ、みんなの視線が痛い…。

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