第4話

ごめん
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2017/10/07 04:12
目を覚ますと陽介はどこかの部屋?に居た
陽介
((あれ?ここ、何処だ?確か体育館裏で、、てかこの処置、誰がした?
そんな事がグルグルと頭の中を回った
ガチャ   
誰が入って来た
陽介
((夏樹だ、ヤバい、どぉしよぉ。なんて言われるかな?ヤバい
夏樹
目、覚めたんだ。
陽介
あ、うん、ここって何処?
夏樹
私の部屋。さっき陸部のゴミ出しの時、陽介が倒れてたから拾った。
陽介
あぁ、そう。この怪我の処置も夏樹?
夏樹
うん、そうだよ
陽介
ありがと
何も言ってこないが、夏樹は何だか冷たい
陽介
((目、合わせてくれない。怒ってるのかな。なんて言おう?
沈黙が続いた
夏樹
ねぇ、
夏樹が先に喋った
陽介
な、何?
夏樹
その傷。何?何したの?嫌なら言わなくても良い
と悲しそうな声で夏樹は陽介に聞く
陽介
あ、、。ちょっと言いにくいかな。


((言えるわけない。だって夏樹の事で喧嘩したなんて、絶対無理だ。何か嘘を考えなきゃダメだ
夏樹
そっ...か、分かった、んじゃもう聞かないね
夏樹は目に涙を浮かべながら言った
陽介
ご、ごめん。ちょっと落ち着いたら話せるようになると思うから、待ってて?
夏樹
分かった。
そっと陽介は夏樹の涙を拭った
陽介
((ごめん、ごめん夏樹。僕は最低な奴だ、嘘つきでごめん。
陽介
んじゃ処置ありがと。帰るね
夏樹
うん、また明日。先生とかに頭の事言われたら階段から落ちましたって言っときなねww
夏樹はまたニコッと笑った





陽介
((ゴメン、僕はこれからも夏樹に事実は絶対教えない。だってそんな勇気持ち合わせてないから。僕はこれからも夏樹のいい友達でいたいから、だから嘘をついて君の横を歩くよ
そう心の中で言い、僕は心を押し殺した










『ずっと友達でいるよ』

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