第5話

#5 素直?
52
2019/05/06 05:55
『蓮兄、そのポール取って』

『はいよ。』

蓮兄からポールを受け取り、テントの布地に通す。

『大分出来てきたねぇ』

玲が腰に手を当て、言う。

汗を拭うその姿が私にはキラキラして見える。

『そうだねぇ。』

達成感でいっぱいだ。

『おいおい、二人とも、まだまだ完成途中だって。』

蓮兄が急かす。

ムッ

『蓮兄、邪魔!そこどいて!』

いろんな意味で邪魔です。

『ゆうはツンデレだからなぁ。もう可愛い!』

ムカつく。

そろそろヤバイよ。

私、爆発するかんな。

『うるさい!ほっとけ、秋原 蓮!』

『あらま、兎が跳びながら怒ってる。カッワイイねぇ。』

そういって、後ろから、抱き締めて頭を撫でられた。

普通さ。

これ、萌えるシチュエーションよね。

私、こんな冷静に冷たくなったの初めてかもしれない。

ドキドキのDもないから。

で、でも玲なら…

『赤くなった?照れてんじゃん。』

お前に赤くなったわけじゃないもん。

『イテッ』

弁慶の泣き所を蹴ってやった。

『ふぅ、解放。』

『兄ちゃんなにやってんだ。バカみたい。』

『だよね!ううっ玲ー!』

あっ危ない。

思わず、玲に抱きつきそうになっちまった。

って、玲赤い?

ふふっ。

こういうの効くのか。

蓮兄ナイスじゃん。

『あんたら、何じゃれてんの。』

お母さんが来た。

『お母さん!そっち、テントできた?』

『できたよ。あの酔っ払いを叩き起こしてね。』

…我が母ながら恐ろしい。

『荷物運ぶぞぉ!若者たちよ!』

『『『はーい。』』』

🌼

『よし、これで全部かな。』

疲れたぁ。

私はテントの中に寝っ転がった。

『俺も。』

玲も寝っ転がってきた。

うわ、近っ。

ドキドキドキドキ

心臓が音をたてる。

暫くしたら、

『ゆうー!』

蓮兄が私の上にのってきた。

『重いー!蓮兄どいてー!』

手足をバタバタしてもどいてくれる気配はない。

『いやだー!』

なんだ、蓮兄、駄々っ子みたいだ。

可愛くないといえば、嘘にならないよ。

…うん。

🌼

どうも!作者です!

ちょっと宣伝させて(・ω・`人)!

今日、『何を取って 何を捨てるか』完結したんやって。

読んで!っていうのと。

ハート押してくれたら嬉しいなあなんてゴモゴモ(T_T)

プリコンなんですよ。

あと、リクエスト下さいっ!

ほんと、なんでもいいから!



てかさ、蓮兄と主人公イチャイチャしすぎじゃね。

一応、イケメンな感でぃなんよ。

リア充爆発!

そうそう(長文失礼します。)

弟がさこないだいきなりリア充爆発しろとか言い出したわけ。

…は?

ってなった。

お前意味知っとんのか?

って聞いたら、なんか言ってみたかったんだとさ。

我が弟ながら恐ろしい。












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