プリ小説

第18話

三空の恋
それから1週間後、三空は瀧くんに告白した。


結果からいうと、フラれちゃった。


告白した翌日、三空は学校を休んだ。


「あなた…三空、大丈夫かな?」


「どうだろ…相当ショックだっただろうし…」


「私たちも「きっと大丈夫だよ!」って言っちゃったもんね…。」


「背中押しちゃった責任あるよね…。」


お昼、七海と2人で裏庭でご飯を食べる。


あの日から毎日、裏庭で食べてる。


時々悠貴がサッカーしてるからそれを見ながら食べたり。


悠貴、最初は練習しずらいって言ってたけどだんだん気にならなくなったみたい。


地区大会も終わって、県大会出場を決めたサッカー部は昼休みに校庭で全体練習をすることになっている。


だから今日は悠貴はいない。


「今日、家行ってみる?」


「だね…」


私たちは三空の事をLINEで知った。


告白したことも、振られちゃったことも昨日の夜知った。


「でも何で三空告ったんだろうね…」


「ね、いきなりだったよね。

ビックリしちゃった。」


三空、ほんとに大丈夫かな?





ーピーンポーン


「三空の家、初めてきた…。」


今日はちょうど七海も私も部活が休み。


「わたしは2回目。

道間違えるかと思った…。」


「T字路あったもんね…。」


七海が迷った時焦ったー。


私知らないとこで迷子になったら帰り道すら分からない。


「ワンッワンッ」


犬の鳴き声がする。


三空の家の庭から?


「三空ん家、柴犬飼ってるんだよね。」


へぇ…


「あれ、でないね?」


「車無いみたいだよ。

三空しかいないんじゃない?」


お母さん達は仕事かな?


ープルルルルルップルルルルルッ


七海が電話をかけてみる。


《もしもし…》


お、出た。


「今三空の家の前にいるんだけど…」


《えっ…》


三空は戸惑っているよう。


《今、開けに行く…。》


プツッと切って三空を待つ。


ガチャ、とドアが開いて三空が外を覗いた。


「…やっほ。」


七海が少し緊張して声をかける。


緊張してるのは、三空の目がすごい腫れて、クマもできてて、ひどい顔だったから。


「いいよ、家入って…。」





三空に続いて三空の部屋に入る。


「来てくれたのありがとう、お茶持ってくるからちょっと待ってて。」


…三空。


私たちに笑顔を見せてくれるけど、決して元気そうではない。


「三空、相当だね。」


「うん…。

私たちが来たの、迷惑だったかな?」


もしかしたら、一人で泣いてたかったかもしれないし…。


制服が布団の上に散らかってる。


カバンも無雑作に床においてある。


昨日の夜ご飯だと思われるラップのかけられたご飯が勉強机の上に置いてある。


三空、学校でも綺麗好きなのに…。


それにもしかして、昨日の夜からなんにも食べてない?


「お待たせ。」


お盆にお茶の入ったコップ。


座って、と勧められたので座椅子に腰掛ける。


「…三空、ごめん…なんて言ったらいいか分からないけど…」


七海が言葉を選びながら話す。


なんて言ったらいいかわからない。


そんな私たちの気持ちを察した三空が言う。


「いいよ、七海。

聞きたいこと、何でも聞いて。

聞にくいとか、気遣わなくていいから、なんでも。

全部答える。」


「っ…じゃあ…

なんで、急に告白したの?

昨日三空、なんにも言ってなかったじゃん。」


「…なんか、雰囲気かな。

たまたま2人で帰ったんだけど、なんか、夜道を男女2人で帰るのってちょっと青春っぽくない?

だから、勢いで別れ際に言っちゃった…。」


三空は悲しげな笑顔を見せる。


「…イケるって…思ってたんだけどなぁっ…

割と、自信あったつもり…だったんだけど…

好きな人が、いるんだって…他校に。

私、全然そんなこと知らなかった…。」


言いながら、三空の目に涙が浮かんでくる。


私はそっと背中をさすった。


「三空、ちゃんとご飯食べてる?

そこにご飯置いてあったけど…」


「…なかなか、食欲出なくて…。」


「なにか食べなきゃっ!

フルーツどう?

前に2人が美味しいって言ってくれた、おじいちゃんが作ったサクランボ、持ってきたんだけど…。」


一旦私の家に帰って取ってきた。


私はタッパーをカバンから出す。


「ほんと?

ありがとう。

じゃあ、食べようかな…」


…よかった。


その後少し話して帰った。


明日はちゃんと学校に来ると言っていたから、私たちはその言葉を信じる。


早く立ち直ってほしいけど、そんなに簡単じゃないのかな。


私、失恋って経験してないから辛さを分かってあげられない。


まず恋もしたことないんだけど。


あ、今してるのかな。


にじに。

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*ゆうう*
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