プリ小説

第22話

欲しいもの
三空が、悠貴のこと?


ドクンドクンッと胸のあたりがキモチワルイ。


…落ち着け、三空が悠貴のこと好きで何がいけないんだ。


ただ、ビックリしただけのこと。


『そっかそっか!!

そりゃ良かった😄』


瀧くんを吹っ切れたってことだよね?


いい事じゃんっ!


『うんっ!

これから頑張るね!!』


前向きな三空の言葉にズキッとしたのはなぜ?


『頑張れ頑張れ!

三空なら大丈夫😊』


そう打ってLINEを閉じる。


…三空が頑張るなら、私もにじへの恋を成就させなきゃ!





「お、おはようっ」


教室に行く前に下駄箱でにじにばったり会った。


意識しすぎて挨拶が変になる。


「ふっ、なに…おはよ」


笑われた…。


「今日も悠貴いねぇんだな。」


「うん、勝ち進んだからね、朝練だって。」


昨日の試合も三空と見に行った。


悠貴も活躍してて、準々決勝進出!


三空、張り切って差し入れ作ってきてた。


ちょっと差を見せつけられた感じあるなぁ…。


…なんて、三空は悠貴のこと好きなんだもんね。


頑張るってそういう事かぁ。


私もなにかにじに対してした方がいいのかな??


「なぁ、なんか欲しいもんある?」


「へっ!?」


以心伝心!?


「いや、今度あなた、誕生日だろ?」


「えっ!?」


そう、私の誕生日はもうすぐ…なんだけど…。


「なんで知ってるの!?」


私にじに誕生日言ったことないよね!?


「え、だってちっさい頃よく誕生会してたじゃん。」


「えっ…そんな昔のこと、よく覚えてるね…日付まで…。」


私がそう言うとにじは、ははっと笑った。


「そりゃ、覚えてるよ。

あなたのお母さんの作るケーキ、めっちゃ美味かったもん。」


私のお母さんは料理好きだからケーキは毎回、スポンジから手作り。


「えー、そんな事で…てかそれ、お母さんに言ったらすごい喜ぶよっ

にじのためにケーキ作っちゃうかも!」


「じゃあ言おうかな…ケーキ食べたいし…」


「ふふっ」


にじがノッてきてくれるのが嬉しい。


「…で、何が欲しい?」


うーん…。


欲しいもの…。


「…考えとく。」


「りょーかいっ」


「ところで、にじの誕生日は?」


私、そんな覚えてない…。


「…さぁ?」


「えー!!」


「もっと近くなったら教えるよ。」


「そんな、急じゃ何も用意できないからね!?」


今教えてくれたっていいのに!


「まぁまぁ、何も決まってないし、それまでには言うからさっ。」


「もー…。」


いつになるか分からないから、常にお金ためとこ。


「あ、おはよーっ」


教室に入ると七海がいた。


そして、何も無いいつもの日が始まる。

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*ゆうう*
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