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第25話

ごめん
「じゃ、そろそろ帰るねっ!」


文化祭準備期間は部活もない。


「うんっ、ばいばーいっ」


七海に手を振る。


私はー…にじに残れって言われてたんだもんねっ。


もうだいぶみんな帰っちゃって残ってるのは数人。


そーだ、私まだここにいなきゃいけないんだし…


「ねぇ、あとの片付けやっとくから、もう帰ってもいいよー」


みんな早く帰りたいよね、きっと。


「ほんと!?助かるー!

ありがとうっ!」


「じゃあお言葉に甘えて!」


「うんっ、また明日〜」


よし、やろう!


机に広がってる紙をまとめて、ペンキ、洗わなきゃ〜…


廊下にある水道で筆を洗う。


あと何やればいいんだっけ。


あ、装飾品の個数とか確認しとこうかな…





よし、だいぶ片付いた。


一人で片付けを始めてから15分くらいでだいたいの片付けは終了。


「あ、あなたっ」


にじが教室に入ってくる。


「にじ、どこ行ってたのー?」


みんな帰ったのに一人で何してたんだか…。


「特にどこにも〜。

てか、めっちゃ待ってた?」


「そーでもないかな、片付けしてたし…。」


「え、一人で!?

ごめん、手伝えばよかったな」


「んーん、いーよいーよっ」


にじ待ってる暇つぶしだったし…。


「ところで、なんか用事?」


「あー、まぁ。」


「?」


「実はさ…」


え、なに…。


そんな改まって言うことなの…?


教室の静けさが緊張した雰囲気を醸し出す。


まさか、告…


「オレ、今日誕生日なんだよね。」


…白じゃなかった。


勘違い!


バカっ!


恥ずかしいっ!!


って…


「え!?」


にじの誕生日が今日!?


「なにそれっ!

早く言ってよ〜!

前もって言っといてって約束したよね!?

私何も準備できてないよ!?」


お金だって今持ってないし…あ、家帰ればいいのか。


「しゃーない、一旦家帰って買いに行こっ!

欲しいもの買う!!」


私はカバンを背負った。


「待って。」





なぜ止める。


「いいよ、モノはいらない。」


!?


「だから誕生日プレゼントに、オレと付き合って。」


!?!?


…え!?


どーゆーこと!?


ドキドキドキドキ。


胸の鼓動が速くなる。


顔が熱い。


「オレ、あなたが好き。」


「!」


…っど、どうしよう…。


にじといると楽しい。


考えてることも一緒で息が合う。


優しくて、頼りになって…。


私の…好きな人。


にじのこと、好きだよ、私も。


そう言おうとした。


そう言おうと、した。


でも。





「ごめん。」


私の口から出たのはその三文字だった。