プリ小説

第26話

本当の気持ち
「はぁっはぁっ…」


私はおもいっきり走った。


教室ににじを残して。


カバンを背負ったまま。


にじの姿が見えなくなるまで、誰もいないところまで、何も考えずに、ただひたすら。


顔がまだ熱い。


ドキドキも収まってない。


もう、何が何だか…。


さっきの一瞬の間に…。


…にじから…告白された…。


「っはぁ…」


足を止めた時、着いたのは裏庭のドアの前。


あ…。


なぜか私は、ドアを開けて外に出た。


ここ、悠貴がいつも自主練してる場所。


悠貴と、笑いあった場所。


「っ…」


ドクン、ドクンと鼓動が速く大きい。


…これは走ったせい。


きっとそう。


ツーと水が頬をつたう。


…これは汗。


今暑いもん…。


「うぅっ…」


私は顔を隠すようにしゃがみこむ。


痛い…胸が痛いよ…。


頬をつたう水はだんだん多くなってくる。


目から溢れるその水は、涙。


私、泣いてる…。


ー誰か一人の人を見たら胸がぎゅーって苦しくてー


「…。」


七海のそう言った声が聞こえた気がした。


ー気づくとその人ばっかり目で追っててー


ーその人が女の子といるとこ見たらもやっとしちゃったりー


ー話してると顔が熱くなったり緊張してうまく話せなかったりー


七海と三空の言葉が胸をよぎる。


悠貴の言葉に、ズキッとしたこと。


男子がまとまっていても、一番最初に見つけるのは…悠貴だってこと。


三空と話してたら、心の中が気持ち悪かったこと。


今日おでこ触られた時に顔が熱くなったのは、風邪のせいじゃないってこと。


一つ一つ、当てはまることが次々に思い出された。


違う違う違う違うっ…!


だって…だって、ずっと友達だったんだよ?


幼なじみだよ?


悪いとこも知ってる。


嫌な奴だってことも。


それに、三空の好きな人。


ダメだよ、そんな。


頭ではそう思ってるのに、心は言うことを聞かない。


涙は頬を伝って私の服やスカートを濡らす。


なんで止まらないの。


なんで顔が熱いの。


なんで胸が痛いの。


なんでこんなに…


一人の人のことばっかり考えてるの…。


「っ…」


私…気づいちゃったんだ…。


この、気持ちに。


この想いの名前に。





私…





悠貴が好き。

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*ゆうう*
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