プリ小説

第27話

初恋
「お、あなた」


「おっ、おはよう…」


朝、家を出ると悠貴とばったり。


私の気持ちを自覚した昨日。


悠貴への挨拶がぎこちなくなる。


目、合わせられない…。


なんか私、ほんとにヘン。


…てか、なんか喋らないとっ。


このまま沈黙が続いたら…。


「悠貴、今日早くないっ?」


何気ない話題を、なんでもないように言う。


朝練があるわけでもないのに、私が大声を張り上げる前に家を出てくるなんて…。


「あぁ、なんか朝から教室装飾の準備するらしくて。

マジで終わんねぇ。」


「そーなんだ…」


…会話が、終わっちゃった。


あれ、私たち、今までどーやって話してた??


「おっし、やるぞーっ」


いつも通り、自転車に乗ってスタートラインにつく。


「よーいっ…」


今日は私が掛け声を。


「どんっ!」


「うっ、えっ!?

ちょ、ゆーきっ!?」


私が言う前にドンを言われてしまった。


呆気に取られた私は出遅れる。


「待ってよっ!!」


急いで漕ぎ始めるけど追いつくわけもない。


ズルくない!?





「俺の勝ちっ」


駐輪場では自転車のキーを指でぐるぐる回しながら余裕な笑みを浮かべている悠貴が待っていた。


「…それはズルしたからでしょーっ!」


呆れる、やっぱ子供!


なんでこんなヤツのことっ…!


悔しくて仕方ない。


「さぁ、なんの事だか〜」


「とぼけないっ!」


「…ふっ」


悠貴が笑う。


「…なに?」


何に笑ってんのよーっ!?


「いや、ちゃんと怒るくらい元気あんじゃんって思ってな」


そう言いながら昇降口の方に足を進める。


「はぁ?」


「あなた、何悩んでんだか知らねーけど、お前らしくねーぞっ」


「??」


なんの話?


悩み事?


…。


あ、もしかして…今朝私が悠貴のこと意識しすぎて変だったからかな?


悠貴、なんか勘違いしてる?


「ふふっ…」


「なんだよ。」


「んーん、なんでもないっ」


…そっか、悠貴なりに元気づけようとしてくれてんだ。


いや、悩みの元はあなたなんですけどね?


それでもやっぱり嬉しくて、ずっとニコニコしてしまう。


あ、これただニヤけてるだけじゃんね…。


私、やっぱり悠貴のことが好きなんだなぁ…。


そう思ったら急に恥ずかしくなった。


でも、せっかく気づけたんだから…大切にしたいな、この気持ち。


そっか、私、これが初恋なんだ。


あれ…、でも…、悠貴の好きな人って、誰なんだろう?

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*ゆうう*
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