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第3話

❅ 笑わせてくれるのは ❅
凛佳ー、帰ろ
凛佳
う、うん…
何で今日はわざわざ帰ろうなんて…

何か企んでる?
いつもには無い言葉に私は異常に気にしてしまう

時刻は16時
いつもならそのまま帰るがなぜか今日はこれからゲームセンターに行こうと誘われた

ホントにどうしたんだろう…

廊下に出ると蓮は色んな女子から声をかけられているが朝みたいに無視している

あ、今日は言い返してたか

校門から出ると早速学校から近いゲームセンターに向かう

凛佳
蓮、何か企んでる?
それよりさー
あれ?私の質問は?

脳裏で言いながらもここは堪えた
何で朝オレの口パク分かんねーの
え、まさかずっとまだそれ根に持ってた…?

その証として蓮は自分の髪を指に巻き付けている
蓮は不機嫌な時その癖をする
凛佳
そんなの分かんないよ…
オレは分かった
と、刺々しい…
ごめんと謝ろうとするといきなり肩を抱き寄せられ私の顔は蓮の胸付近に埋まった

え、な、なに?!

顔を上げて見ると携帯を弄りながら自転車に乗った男の人が通り過ぎた
あっぶね…
凛佳大丈夫?
凛佳
大丈夫、ありがとう…
自転車から助けてくれたんだ

朝弱いのにそういう所はちゃんとしてる
蓮から離れると自分から微かに柑橘系の香りがする

あ…蓮の香り…
くんくんと微かに香りがする自分の腕の匂いを嗅いだ

……て、私変態か!!
え、何オレそんなにクセェの?
嗅いでいたのを見ていたのか自分で制服の匂いを嗅ぎ出した
凛佳
あ、違う違う柑橘系のいい香りだな〜て
ふーんと蓮は言うと歩き始めた

ゲームセンターにつくと蓮はUFOキャッチャーの所へ行った

今日の蓮は本当にどうしたの
悪い物でも食べたのかな

1つのUFOキャッチャーに止まり商品を見ると私の好きなキャラクターぬいぐるみストラップだった
クマが月を抱きしめている
凛佳
か、かわいい…!
自然と口に出ていた頃蓮はすでにお金を機体の中に入れていた

そして器用にレバーを動かして狙いを定めたのかボタンを押すとアームが下がっていく

え、待って掴んだ!

アームが私の欲しいものを掴んで開口上まで来るとポトンっと落ちた

蓮が開口から拾うと私の前に出した
ん。
凛佳
くれるの?
好きだろ、これ
正直めちゃくちゃ欲しくて素直にありがとうと言って受け取った

そして1時間ずっと私と蓮はゲームセンターで遊んだ
カートをしたりホッケーをしたり

よくよく考えると幼なじみとゲームセンターで遊んだのは中1以来だ

帰り道蓮から貰ったぬいぐるストラップを通学鞄に早速つけた

家が隣同士だから帰り道も当たり前のように同じ

今日はよく蓮に優しくしてもらった

さっきみたくぬいぐるストラップを貰ったりクレープも奢ってもらった
凛佳
楽しかった〜
あ、蓮。何で今日そんなに優しいの?
え、だって今日凛佳の誕生日じゃん
ここで普通わ〜、嬉しい!!と喜ぶ所だろうけど私は違った

いやだって嬉しいのは嬉しいけどまず
凛佳
私誕生日明日だから
蓮は数秒固まって小さく[あ…]と言った

そして何故か
てへ
ぶりっ子してきた。

適当だな…
でもそこがの蓮のいい所なのかも

面白い
凛佳
ふふ…蓮はいつも私を笑わせてくれる
明日もちゃんと祝ってね
笑いがまだ少し出て手で口を押さえる

ねぇ凛佳
凛佳
何?
好き
凛佳
……え?

……幻聴かな?