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第5話

❅ 久しぶりの ❅
蒼依
凛佳、おーはよ
今日は普通に挨拶してきた蒼依

蒼依には話しておこう…
女子2
あー!
蓮おはよ〜!
……今言うのやめておこう…

この子達の前で言うと私に攻撃が来そう
落ち着いたときにでも…
凛佳と付き合ったからお前らもう来んな
なんてことを言うんだこの男

予想通り女の子3人組は驚いた顔をして私を見た
いや、睨んだ

怖い…

蒼依もびっくりしていてどういう事?!と腕をユサユサ揺らされる
凛佳
お試しだよ、1週間だけの
それからうまく纏められてあまり大きくならずには済んだ

ほとんどの女子には知られたけど

はー…廊下に出ると視線が痛い

1時間目の数学も私の目には痛い
痛すぎて教科書見たくない

みんなからしっかりしてそうと言われる私はみんなが言うほどしっかりしてない

勉強は中だし蓮曰く抜けてるところもあるらしい

先生が板書したものをそのままノートにシャーペンを走らせる

蓮は物事をはっきり言うところがある
だから朝もあんな事を言ったんだろう

でもTPOって言うのがある

失礼だとは思ったけどやっぱりまだ本気なのか疑う所がある

小さい頃から隣りに居た蓮をいきなり恋愛感情で男として見てくださいと言われても無理

大体蓮は何でこんな私の事なんかを…
隣から聞こえて見ると蓮が「ん。」家と言いながら黒板を指差した

黒板をみると先生が私を見ていた

あ、もしかして当てられてる?
すぐさま立つと先生は「ここの答えは」と聞いてくる

うわ、暗算じゃ無理なところじゃん…

ノートに書いて解くか…

するとくしゃくしゃになった紙切れが私の机に投げ込まれた

え、なにゴミ?

開いてみると「X=5」と書いてあった

まさか、隣を見ると蓮はあくびをしている
凛佳
X=5です
正解して座れるようになった

知らないふりをする蓮
私は蓮に聞こえるか聞こえないかの声量で
凛佳
ありがとう、蓮
それでも「オレじゃねーし」と知らないふり

何年幼なじみやってると思ってるの
字でわかるよ

思えば蓮はいつも助けてくれる
自転車の時もそうだし今もそう

15歳の高校試験の時もそう
筆箱を忘れた私にシャーペンを貸してくれた

自分は1本しか持ってなかったのに

その時蓮は隣の人から借りていた

蓮が居なかったら今みたいな時どうしてただろう
私も私で蓮がいないと駄目なのかもしれない


20分後授業が終わった

凛佳
蓮、ありがとう
さっき聞いた
凛佳
うん、でも言いたかったから
顔を少し赤くした蓮はそっぽ向いて男友達と話し始めた

耳が赤くなってるのがわかる
蒼依
1週間だけ彼女とはいえあんまりやってる事変わらなくない?
私の机の前に立ってポッキーを食べている蒼依は蓮の方を向いて「男友達と話してるし」と呟いた

確かにカレカノって具体的に何をするんだろう
一緒に登下校はしてる

休みの日は蓮が勝手に家に来る

私の誕生日やクリスマスなど行事には蓮のご家族と私の家族でパーティーをする

カレカノがしそうなことはほとんどやってしまっている
それをわざわざ付き合って他に何をするのか私には分からない

蓮はわかるのかな
凛佳
付き合う意味って何だと思う?
率直な質問

蒼依は中学生の頃から色んな人と付き合ってそういうのには詳しい

今はフリーらしいけど

蒼依には分かるのかニヤニヤしはじめて私の耳元で言った
蒼依
キスとかそれ以上とか♡
キスとか…それ以上とか…

聞きなれない言葉に私は理解するのに遅れた

耳元から離れた親友はぶふっと吹き出した
蒼依
顔真っ赤!!笑笑
凛佳
わー!
やめてやめて!!
私と蓮がキス?!

ありえないありえない!
想像できない

私の大声が蓮にも聞こえてしまったらしく「なになに」と話に入ってきた

それを面白がった蒼依は蓮に何かを言おうとしてる
蒼依
凛佳が付き合って何するのかな〜て私に聞いてきたの
?!
言葉違う!

何するのかなーじゃなくて付き合う意味!

すると突然蓮が手を出してきた
…ん?

お腹空いたのかな?
そう思って蒼依が持ってるポッキーを1本貰い蓮の手の平に置いた

蓮と蒼依はポカーンと口を開けた
蒼依
あっはっはっは!!
ひーーっ!
凛佳アンタさいっこう!!笑笑
まじかよ…
え、何で蒼依はそんなに爆笑しているの…
蓮は蓮でありえないものを見たみたいは顔でポッキーを食べている

あれ、違った?

ため息をされ急に手を掴まれた

それは小さい頃にしたものとは違う指が絡まった恋人繋ぎ
これは付き合わないと出来ねーから
恋人繋ぎは予想以上に恥ずかしい

小4以来繋いでなかった蓮の手は大きくなっていて私と違ってゴツゴツしている

ちゃんと男の人の手だ

そのままにぎにぎと私の手を握っている

周りの女子からの悲鳴がすごい
男子からはヒューヒューと意味のわからない事を言われている
凛佳
…別に付き合わなくても出来るよ
オレは付き合わないとしたくない
そういうものなのかな

何かそう思うと1週間だけど恋人同士何だなと実感する

いつの間にこんなに大きくなったのか

私も仕返しで握り返すとまた握り返してくる

その繰り返しで何だか可笑しくて声に出して笑ってしまった
凛佳
ふふ、やっぱり蓮と居ると楽しい
ホントに付き合う?
凛佳
それは別。
あ、誰今舌打ちしたの

それとこれとは本当に別だよ

その時休み時間が終わるチャイムが鳴った
何か…少し離れるのイヤだ…

何だろう、これ
もっと繋いでいたい

久しぶりに手繋いで懐かしんでるのかな

蓮にそれが伝わったのか先生が来るまで手を離さないで居てくれた

離してみるとやっぱり手が寂しくなった
多分一時的だな

言い聞かせて私は先生が言った教科書のページを開いた
……やば
何か聞こえたような気がしたけどあまり聞こえなかった


彼は照れていた__ 。