無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第6話

❅ 変わり始めた心 ❅
あの手を繋いでから私は可笑しい

無性に手が寂しいのだ
蒼依と手を繋ぐと暖かいけどなぜかぽっかりした寂しさ葉埋まらなかった

何で…

4時間目が終わってお昼ご飯の時
いつもは男友達と食べている蓮だが今日は違った

私と食べる事に
蒼依はそれを勘付いて居ていたのか既に他の人のグループの所に入れてもらっている

蓮と中庭に移動してベンチを座った

私はお弁当で蓮はコンビニで買ってきたパン
4つもパンを買っている

お弁当箱を開けると私の好きなものばかりだった
玉子焼きに一口サイズのエビフライ、グラタン、ミニトマトにひじき煮

毎朝お母さんが造ってくれるお弁当は美味しい
美味そう、エビフライ頂戴
私の大好物なエビフライを渡すのは少し抵抗があったけれどパンだけの蓮が少し可哀想なので私は1つあげることにした

お箸でパンの袋の上に置こうとすると手首を掴まれ無理やり自分の口に持っていった

世にいう「あーん」だった

これは少し無理やり感あったけど
うま
し、心臓が締め付けられる…
え、なになに

掴まれた手首も蓮の感触が残ってあつい

無駄に速く動く心臓に落ち着けと言い聞かせる

蓮は何事もないような顔で自分のパンを食べ始めた
クリームパンのクリームが蓮の口の端に付いてる姿には可愛いと少し思ってしまった

本当にどうしたんだろう私

蓮が可愛いなんて初めて思った
凛佳食わねーの?
凛佳
た、食べる
玉子焼きを口に入れると優しい甘い味が口の中に広がった

玉子焼きは甘口派の私には幸せすぎる
あ、そうだ
凛佳明日デートしよ
デ、デート?

デートってあの恋人たちがするあれ?
え、なんで

明日は土曜日で私はこれと言って用事はない
だから出掛けようと言われても断る理由もない

ただなぜデートなのかがわからない
凛佳
お出掛けじゃなくてデート?
デート。
仮だけどオレたち恋人じゃん
あ、だからデートなのか…

いやよく考えたら小学生でもわかることだ
恋人はデート
友達はお出掛け

そんなものかな
凛佳
いいよ…
じゃあ明日待ち合わせしよ
凛佳
家隣同士だから私が蓮の家行くよ
わざわざ違う所で待ち合わせしなくても…
いいから。
明日駅前のカフェ付近で待ち合わせ
私は納得行かないけれど「わかった」と返事をした

こうなったら何言っても蓮は譲らない

パン1つ目をすぐに食べ終わって2つ目に取り掛かろうとする

男の人は食べるのが早い
私はどちらかと言うと食べるのは遅い方

今だってまだお弁当箱の半分以上おかずがある

実は蓮のお昼ご飯を見るのは今日が初めてだった
いつも男友達と外で食べて私は蒼依と教室で食べていたから

まさか毎日コンビニのパンじゃないよね?
凛佳
昨日のお昼は何食べたの
コンビニのパン
凛佳
毎日?
学校ある日は
なんて言うことだ…
栄養が偏りすぎている…

それでも太らないのが憎らしい
私にもその体質よこしなさいよ
凛佳
ちゃんと栄養あるもの食べないと
お昼偏りすぎている代わりに夜ご飯は栄養あるものたっぷり食べているんだよね

蓮のお母さん料理得意だしそこら辺はちゃんと考えていそう
あ、じゃあ月曜からオレの弁当作ってきてよ
凛佳
イヤだよめんどくさい
……普通「いいよ」て言う所じゃん…
あらごめんね

それなら私は普通じゃないのかも

だってお弁当って毎日おかず変えないといけないし食中毒とか気にしないと行けない

めんどくさすぎる
そんなめんどくさい事を毎日やっているお母さんには感謝だ
凛佳
お母さんに作ってもらいなよ
野菜多くてイヤ
ただの好き嫌いじゃん…
凛佳
私野菜好きだから作ったとしても野菜だらけになるよ
…やっぱりいいや
勝った。

昔から野菜が嫌いな蓮はほとんどお肉しか食べてないと思いきやそこは蓮のお母さんが頑張ってるらしい

ハンバーグだったらピーマンを細かくみじん切りをしたりポトフだったら野菜のシャキシャキ感を無くすまで煮込んだりと奮闘している

そんな蓮が唯一食べれる野菜はカボチャ

理由は本人にもわからないらしい
ねぇ凛佳
凛佳
んー
好き
…不意打ちだ

突然の告白に一瞬固まった

告白をしてくれたのは嬉しい
でも私はまだ蓮をそういう目で見れない
凛佳
蓮は私のどこが好きなの
恋愛感情で好きになる要素なんてどこにあったんだろう
むしろ小さい頃から一緒なら恋愛感情なんて生まれないと思っていた

腐れ縁みたいなものだし
分かんねぇ
凛佳
はい?
わかんないのに好きになったの?

大丈夫だろうかこの子

わからないなら私じゃなくても好きになるの?
なんで?

蓮がよくわからない
でも、ふとした時に凛佳の顔が頭に浮かぶ
浮かんだ時すげー幸せでもっと笑顔みてーなーとか今すぐ会いたいなーとか色んな感情が出てくる
そんで中2の時「あ、オレ凛佳好きだわ」て気付いた
ごめん、自分から聞いといてだけど…

死ぬほど恥ずかしい

もしかしてたまに夜とかに家に来るのも電話してくるのもそのせい?

決して嫌では無かったからお互いが眠くなるまで話してたりした

こんな理由じゃだめ?
こてんと効果音が付きそうなくらい可愛らしく首を傾げる

真っ直ぐな言葉にどう返していいかわからなかったが思った事を言う事にした
凛佳
別に…好意を持たれるのはイヤじゃないし…
でも私は恋愛とかあまりした事無いからそういうのあまり分かんない…
LoveとLikeの違いって何

蒼依のことは好き
でも恋愛感情ではない

蓮も好き
でも蓮のこの好きは恋愛感情なのか幼なじみなのかよくわからない

でも私もたまに蓮の事を思い出すときがある
分かんなくてもいんじゃね
これから分かっていけば
でも、それでも私は1つだけ確かめたかった

朝蓮がしたように私は蓮の前に手を出した

本人は驚いた後私の手を握ってくれた
恋人たちがする握り方で

ぽっかりして寂しそうだった手が急に寂しくなくなった
それでようやくこれだけはわかった
凛佳
蓮と手を繋ぐのは…好き
これが恋愛感情と言えば多分まだ嘘になる

蓮は続いてまた驚いた顔をしたあと柔らかな小さい頃から変わらない笑顔で
可愛すぎ
そう言った
それをきっかけに私は何かが変わり始めた


彼女は彼を意識し始めた__ 。