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第10話

❅ 初めて本気になった人 ❅
1週間だけ付き合ってとオレから言って4日が経った

付き合ってるのにまだ本当に付き合ってはいない

凛佳が近くて遠い

はやくオレのものにしたい
笑った顔も泣いた顔も怒った顔も全部

凛佳を好きになるまではそれなりに色んな女子と経験をして適当に過ごしていた

でも好きになってから女遊びをやめた

自分の机に書かれた落書きをまた読む

『帰り、手繋いで帰らないと許さない。』

ツンデレかよ…
幼なじみが可愛すぎる

今までこんなに1人を可愛いと思ったことは無い

一々照れたり怒ったりころころ変わる表情が愛しい

隣を見ると俺の視線に気付いて目が合うとまた照れてすぐ前を向いた





凛佳
恥ずかしいからみんなが帰った時に帰りたい…
放課後になって帰ろうとする時言われた

まあ予想はしてたから何も驚かない
みんなが帰った時って完全下校時間の少し前くらいか

完全下校時間は部活動生が増えるだろうし
いいよ、図書室でも行く?
凛佳
ごめん、ありがと…
自分から書いたのに申し訳ないのか落ち込んでいる

オレは凛佳の頭に手を置いて左右に動かした
髪を乱さないためにも少し弱めに
気にすんな
教室を出て図書室に入ると放課後の図書室は静かだった

あ、図書室はいつまでも静かだな

図書室とか初めて入って何処に何系の本があるとか全然わかんねぇな

適当にマンガあるかな

凛佳は慣れているのか目的の場所まで1人で行こうとしたとき「あ、」と言って振り向いた
凛佳
そこの右側の棚なら蓮も楽しめると思うよ
右?

右側を見るとマンガがあった
種類は少ないけど人気マンガ程度ならある

これ読んで時間潰すか

1巻を手に取って裏表紙を見るとあらすじが書いてある

男子の幼なじみが冒険に出る話
冒険…今時冒険のマンガなんてあるんだな

椅子に座ってページを開く
そのままオレはいつの間にかその本に没頭していた



凛佳
蓮、蓮
肩を突かれ本から目を話すと幼なじみが本棚の方を指差した
凛佳
読みたいのあるんだけど届かなくて、取ってくれない?
あぁ…どれ?
本を閉じて取ってほしい本の所へ行くと「あれ」と上の方を指差す

あー…確かに凛佳の身長じゃ届かないな

腕を伸ばして棚から本を引き抜いて凛佳に渡そうとしたがオレは何かスイッチが入った

はい。と渡すフリをして受け取る直前に本を上にやった
凛佳
………
また凛佳の前にやって受け取る直前に上に上げる

その繰り返し
凛佳
ちょっと…
取ってみ
我ながらガキかよと思いながらもやってしまう

凛佳は背伸びをして必死に腕を伸ばして本を奪おうとしている

ジャンプをしても届かない

これ以上すると不機嫌になりかねないからオレは本を渡す事にした

すると渡すのと背伸びするのがタイミング良く合って凛佳はバランスを崩してしまい後ろに倒れそうになる

つま先立ちをしての後ろに倒れる事は後頭部を打つ可用性もある
凛佳
わっ…!
凛佳!
腕を引っ張るとオレもフラついて凛佳の頭を自分側に寄せて倒れてしまった

ドサッと本の落ちる音と人が倒れる大きな音
いって…
凛佳大丈夫?
目を開けて凛佳を見るとオレは息が止まった

意外と凛佳が近くにいたからだ
少し動けば唇が重なりそうなくらい

凛佳もビックリしてみるみる顔が赤くなっている

流石の俺も恥ずかしくなった

他の女子とは違うシャンプーの香り
小さい頃からよく使っているシャンプーだ
凛佳
ご、ごご、ごめん!!
テンパって俺から離れようとした凛佳の体をまたオレの方に引き寄せる

まだ…離れたくねぇ
凛佳
れ、蓮?!
あと1分だけ
あと1分で離れるから、今だけ許して
凛佳
……うん
これでホントに付き合ってないとかオレでもありえねぇと思う

正直凛佳もオレの事好きなんじゃねぇかなって頭の片隅で思っていたりする

でもそれを凛佳に言ってしまうと戸惑うのは目に見えている

ホントに彼女になったら泣かせたりしねぇし不安になんてさせねぇ

オレがこれからも隣で笑わせるから

オレの事好きって気づけよ…

オレも凛佳が好きだから…

早く…俺の彼女になって
待ってっから
その後は図書室を出て約束通り手を繋いで帰った

もちろん、恋人たちがする繋ぎ方で

もし3日後ホントに付き合えなくても諦めねぇよ

初めて本気で好きになった人だから

これからも好きになって貰えるようにアプローチすっから覚悟しとけよ?